メインハーネス交換などのご依頼です。
メインハーネスは今まで未交換とのこと。その他の電装品は一通り交換済みで、メインハーネスも交換して信頼性を上げたいとのことです。
メインハーネスを外していきます。長年の使用でかなり改造されていて、かなり複雑化していました。配線図では容易に回路を追えない状態です。
色々な追加デバイスとも接続されているので、必要に応じて切断して外します。
メインハーネスが外れました。
リヤのインナーフェンダーなどは薄いアルミ板製です。ダイナのユニットは結構重いので、それを支えるには少し強度不足のようです。
フレームに挟んでいるところなど、かなり摩耗が進んでおり、破断しそうなので要交換でしょう。純正インナーフェンダーがやはり最適です。
ジェネレーターは薄型を取り付け済みとのこと。それに合わせたはずというカットカバーは、カット量が少ないようです。
内部を確認して、可能ならカット量を増やしたいとのこと。
ジェネレーターカバーを外します。
内部の大きさはこのくらいです。
参考までに、シェア1番の薄型ジェネレーターと比較します。
部品は異なるようですが、ローター部全体の厚さはほぼ同じです。
外径もほぼ同じ。
粘度を詰めて厚みを測ってみると、約1センチほどクリアランスがあります。
シェア1番の方のカットカバーを合わせてみます。
ステーターコイル系が僅かに違うのでコイルは外してカバーを当てます。
粘度のツブレから、クリアランスは0.5ミリほどあります。
これにガスケットの厚みも加わるので、このカットカバーも取り付け可能であるというかピッタリです。
少し気になる点があります。スタータークラッチのマウントボルト3本の内、2本は穴から見えていて1本は隠れています。
ボルトの端面は面から僅かに飛び出しています。
隠れている部分は、どうやらローターの側面を押しているようで、少し持ち上がっています。
隙間が空いているところが、裏側のボルトで押されて持ち上がっているところ。
高速で回転する部分なので、わずかな変形もアンバランスの元です。分解して点検・修正します。