カムチェーントンネルの辺りからオイル漏れしてきたので修理します。
シリンダーの前後、カムチェーントンネルの周辺がオイリーです。
マフラーを外します。
ついでにオイル交換します。
外装を外します。
キャブを外し、ヘッドカバーを外します。
現在のカムは、インテーク、エキゾースト共にWEBの109です。
分解前にバルブクリアランスを計測します。全て規定値です。
現在のテンショナーは純正ですが、戻り易くなったので今回で交換します。
カムを外します。
ヘッドを外します。
燃焼室はカーボンの堆積がやや進んでいます。カムチェーントンネルのOリングは、まだ弾力はありますが漏れの原因はここでしょう。
シリンダー側をみてみます。
Oリングの前側がオイルリークの場所のようです。
テンショナー側のオイルも、全て前から回ってきたようです。
ピストンのインテークバルブリセスにはスタンプ痕があります。
ギヤ抜けした時に当たったかもしれませんね。
シリンダーを外します。
ピストンリングは全面当たりしています。まだ白煙は出ないので、このまま継続使用します。
腰上分解は1年半前ぶりです。以前と特に変わりないようです。
テンショナーはS1と同じものに交換します。現在はバラ部品で購入可能です。
このスリーブは本体に圧入します。
圧入後はこちら。口元の内径側がテーパーになっています。
構造はMk2純正などと同様です。
バネを縮めてプランジャーを奥まで押し込み、ロックボルトで固定しておきます。
在庫もいくつかあるので、ASSYで欲しい方はお問い合わせください。
今回の主な交換部品はこんな内容です。
クランクケース側を整えます。
シリンダーを洗浄します。
4気筒ともスカッフは軽微なので継続使用します。
シリンダーを挿入します。
インテークポートにブレーキクリーナーを吹きかけてみましたが、4気筒とも漏れはありません。バルブシーリングは大丈夫です。
シリンダーを洗浄します。
ヘッドガスケットは、少し薄めのt0.9ミリを使い、圧縮比を上げる方向に変更します。
ヘッドを組み込みます。
カムを取り付けたら、S1テンショナーを組み込みます。
取り付けたら、ロックボルト一旦緩めてプランジャーを出し、再度締め込んでおきます。この状態でオートでテンションを調整してくれます。
バルブタイミングを確認するので、ピストン上死点を割り出します。
エキゾースト、インテーク、それぞれバルブタイミングを調整します。
エンジンオイルはシェルアドバンスです。
マフラーとキャブも取り付け、オイル漏れ修理完了です。