Z1000Mk2 S.Tk様 メインハーネス交換

チェーンが暴れるとセンタースタンド干渉するとのこと。現状はかなり近い感じ。

 

センタースタンドのストッパーは現在こんな感じで、棒を立ててスイングアームの下側に突き当てています。スイングアームの上下動と一緒にセンスたが動くので、キコキコ鳴ります。これを改修。

 

他車のストッパーを参考に、センスタの軸に共締めするタイプのストッパーを製作します。

 

逃げの為少し曲げて、塗装して完成です。

 

取り付けるとこんな感じです。バネの向こう側に見えます。

 

ストップする位置は10ミリほど下げました。

 

元のストッパーは削除します。

 

切断面を研磨します。

 

加工部分は塗装しておきます。

 

マフラーを取り付けますが、フランジとヘッドのクリアランスが取れないので、ガスケットは始めと同じように2枚重ねにします。

 

マフラーを取り付けます。

 

締め付けるとこんな感じ。2枚重ねでもクリアランスは極わずかです。

 

ブレーキペダルのストロークが短いので、機械式のブレーキスイッチの調整が微妙になってしまいます。そこで、スイッチは油圧式に変更します。

 

リヤキャリパーのパッドスプリングも、フロント同様組み付けが間違っているので修正します。

 

スプリングはパッドピンの下側へ。

 

油圧スイッチに交換したので、ブレーキラインのエア抜きをします。

 

リヤローターはサンスタートラッドのφ250ミリですが、AP2PODキャリパーとの組み合わせの場合、パッドが摩耗していくと、内側パッドの裏板がインナーディスクと干渉する場合があります。

 

パッドの裏板をこのように削り、干渉を防止します。

 

これで、パッドが摩耗しても大丈夫です。

 

キャブ後方の隔壁も取り付けます。隔壁はt1.5ミリのジュラルミン板から切り出します。

 

加工して緩衝材を貼って完成です。

 

隔壁を取り付けるとこんな感じです。

 

交換する電装品は、メインハーネスをはじめ主にこちらの内容です。

PAMSのレギュレーター、W650の左ハンドルスイッチ、USB電源、ヘッドライトリレー、バッテリーケーブルなど。これ以外にウオタニSP2もあります。

 

W650のハンドルスイッチは、後期型のハザード付きの方。

位置決めの突起は削除します。

 

取り付けるとこんな感じです。

 

スターターロックアウトスイッチの配線はキャンセルします。

 

ヘッドライトリレーのカプラーは、メインハーネス側はギボシにして小型化します。

 

ジェネレーターからの配線は、ギボシが傷んでいるので交換してから接続します。

 

スターターカバーのパッキンは欠品していたので新品を取り付けます。

ボンドで貼り付けておくとスマートです。

 

スプロケカバーを付けたら、クラッチレリーズを調整します。

 

リヤウインカーのアースは、見えるところから引いてあるので内側に移設して隠します。

 

ハンドルスイッチとメインハーネスの接続は、配線図を見ながら、数本を入れ替えて修正します。

 

電装品の接続が完了しました。動作確認します。

 

右ウインカーのインジケーターランプが点かないので点検します。

カプラーの端子を押すと点くことがわかりました。

 

カプラーを外してみると、端子が1本引っ込んでいます。

 

灰色の線なので、右のウインカーですね。原因はこれでした。

 

端子の爪を起こして接続し直してOKになりました。

 

油温センサーからのハーネスは、耐熱性の高いガラス編組チューブで保護して、キャブの間から立ち上げます。

 

バッテリーストッパーが欠品していたので追加します。

 

配線をまとめるとこんな感じです。あとはSP2の入荷待ちです。