ジェネレーターローターのテーパー部にキズが多いので新品交換します。
Z1100R用は生産終了なので、右側のZ1000J用を使います。取り付け面の外径が異なるので、スタータークラッチもセットで交換となります。
スタータークラッチの取付ネジは緩み易いのでネジロックを塗布します。
締め付けは規定トルクでしっかりと。
スターターギヤのダンパーは消耗して薄かったので新品交換します。
ジェネレーターローターも緩むといけないのでネジロックを塗布します。
今回、クランク側のテーパー面にもキズがあり、バルブコンパウンドで擦り合わせして修正してあるので、緩みに対しては正常時より弱くなっているので念のための処置です。
ジェネレーターローターの締め付けも、規定トルクでしっかりと。
ジェネレーターカバーを取り付けます。
続いて、フロントのS1キャリパーを取り付けます。
先日の筑波スポーツ走行で、奥の#21でテストしたS1キャリパーです。
キャリパーを車体に取り付ける際は、周辺が非常にタイトなのでパッドを外した状態で行います。
因みに、S1キャリパーの適合は、フロントリム幅2.75まで、ロータースパンは外側から外側の幅が130ミリのS1仕様のみ確認が取れています。
リム幅が広い場合や、ロータースパンが130ミリより狭い場合は、ローターを浮かせるなど取り付けに工夫が必要かもしれません。
S1キャリパーサポートは曲げを高精度にすることが難しいので、オフセットを少し大きめに製作しています。車体の個体差もあるので、キャリパーとローターのセンター出しは、シムの厚さを調整して行います。今回は左右ともシム1ミリとなりました。
キャリパーのローター溝が狭いので、センター出しは重要です。
マスターはS1ルックにするためノーマルを使いますが、周り止めは邪魔になるのでカットします。
本来、S1のフロントマスターはノーマルの外観ですがボア径がノーマルと異なります。ですが、ノーマルマスターでもS1キャリパーを十分コントロールできます。
カット後はこちら。
ホースを長めにセットしたバンジョーを仮組します。
ホースの長さを現車合わせで決めます。
ホースの長さが決まったら、当時風にビニールチューブを通します。
これでホースが完成しました。
ブレーキホースを取り付けます。
今回ロットのS1キャリパーは、パッドの幅方向がタイトなので、パッド側を少し削ります。
約0.2ミリほど幅を狭くしています。
フルードを入れてエア抜きします。
先ずは車体に取り付けたまま、おおまかに。
最後はキャリパーを外してダミーローターを挟みエア抜きします。
ブリーザーを上向きにして、最後のエアを抜きます。
フロントS1キャリパー取り付け完了です。