マフラー中間パイプ改造の続きです。
現車に合わせ、カット部分の角度を調整しすり合わせします。
再度車体に取り付け、溶接で点付けします。
再び外して全周溶接します。
全体を軽くポリッシュします。
再び車体に取り付け、今度はサイレンサーのスプリングフックの位置を割り出します。
元のフックは削除し、マークした位置に新しいフックを溶接します。
溶接完了です。
エキパイとの結合はやや緩いので、スプリング止めを止めて割りを入れバンド止めにします。
バンドは強力に締まるTボルトクランプを使います。
暫定マフラーの加工が終了しました。
メガホンへ変更するまでは十分機能するでしょう。
トルクロッドは延長を重ねているので、今回は新規に作り直します。
上が新しく製作した物です。
新しいトルクロッドを取り付けます。これで安心ですね。
続いて、リヤショックの車高調が出過ぎているようなので、外して点検します。
リヤショックは、アッパーマウントにかなりガタがあります。内径が合っていないようです。
ショックを外してみると、セロテープを巻いて隙間調整してありました。
セロテープを剥がすと、完全に隙間が空きます。
リヤショックを外します。
フレーム側マウントの外径は概ねOKです。
こちらはやや細めです。
エンドアイの内径はかなり広がっています。
ロアー側のエンドアイを分解点検します。やはりねじ込み量は5山ほどとやや少なめですね。
車高調はネジ径分十分ネジをねじ込み、これを長さMAXとします。
アッパーブッシュはこちらの純正ゴムブッシュに交換します。
既存のブッシュを外します。
使用するゴムブッシュを必要な外径に削って調整します。
外径で2ミリ大きくし、圧入代とします。
ブッシュの圧入は、このテーパー状の圧入治具で行います。
ゴムの潤滑用に石鹸水を塗って、バイスでブッシュを圧入します。
ブッシュの圧入完了です。
リヤショックを取り付けます。
そのまま取り付けると、フレーム側のアッパーマウントの方が長いのでブッシュのカラーを固定できません。このままだとフレーム側マウントの上をブッシュのカラーが滑り続け、やがては摩耗してガタが出るのでNGです。
そこで奥にスペーサーを入れます。内径部は大きく面取りし、根元の隅Rに乗り上げないようにします。内径もφ14ミリジャストのスペシャルです。
取り付けるとこんな感じです。
これでブッシュのカラーが飛び出し、カラーを固定できます。
反対側も同様に。
押さえのボルトはM6と細いため、充分な軸力で締められません。
マウントブッシュはストロークに応じて揺動するので、走行中は常に僅かに回転しています。
そこで緩みと脱落防止のためネジロックを併用します。
できればエンドアイはピロボールタイプのショックに変更してください。
外側も剛性のある厚いワッシャーを挟んで取り付けます。
スイングアームは垂れ角が大きいので、一度チェーンの遊びを厳密に調整します。
リヤショック下側のエンドアイをフリーにし、前後スプロケ軸とピボットの合計3軸が一直線になるまでスイングアームを持ち上げます。これが最もチェーンが張る状態です。
この状態でわずかにたるむように張りを調整します。
このあとリヤショックを元に戻し、1Gでのチェーンのたるみを今後の目安にします。
ヘッドライトはかなり暗いのでリレーを追加します。
H4バルブのソケットも、端子の劣化が進んでいるので新品交換します。
スカチューンなので、ヘッドライトリレーもシート下に隠します。
これでかなり明るくなりました。車検も問題ありません。
ホーンが無かったので取り付けます。
ミニサイズのホーンを純正位置に。
全ての部品が取り付き車重が決まったので、サイドスタンドでの傾きを修正します。現状はやや起き過ぎです。
サイドスタンドを少しカットして短縮します。
現車に合わせて長さを確認します。
長さが決まったら溶接します。
溶接個所を研磨して完成です。
塗装したら取り付けます。
これで傾きもOKです。
スタータースイッチは少し接触不良気味なので、分解して接点復活スプレーを塗布しておきます。
ようやくすべての取り付けが終了しました。
試運転に行ってきます。
エンジンは慣らし中なので、低回転でガレージ周辺を流します。
一通りチェックしてガレージに戻ります。
エンジンはオイル漏れが無いことを確認します。
1ヶ所オイルが漏れていました。油温センサーのところからです。
ガスケットを新しい物に交換して復元します。他は問題無いようです。
明日はエンジンの慣らしとキャブセッティングです。