S1キャリパーを組み立てます。
シールにシリコングリスを薄く塗って、シール溝に装着します。
ピストンを挿入します。
2ピースを合体します。
ボルトを規定トルクで締め付けます。
雰囲気作りでS1同様ワイヤリングします。
各ニップルホールの中に、シール用のコマを入れます。
ブラインドプラグを使って締め込み、圧入します。
コマが入った状態はこちら。
ブリッジチューブを取り付けます。
ブリーザーとブラインドプラグを取り付けます。
これでアッセンブリー完了です。
使用するパッドは互換性のあるV-MAX用パッドの内、一番レーシーなデイトナゴールデンをチョイス。
今回のロットはパッドが少しきついようです。
側面を0.05ミリほど削ります。
再度、キャリパーに装着。まだ一部がきついようです。
あとはキャリパー側の干渉部分をヤスリで修正します。
これで大丈夫。
パッドピン用のベータピンは、既成の物では長くて干渉するので、少し短くカットします。下側がS1キャリパー用に加工したものです。
パッドピンにベータピンを通すとこんな感じです。
パッドも入れるとこんな感じです。
組み立て後、エア圧で漏れチェックします。
漏れが無く、ピストンがスムーズに動くことを確認します。
S1キャリパーサポートへの装着の際は、ローターとキャリパーのセンターをシムで調整します。
取り付けるとこんな感じです。
既存のキャリパーとホースを外します。
この機会にブレーキホースを更新します。
現車合わせで長さを決めてホースを組み立てます。
ビニールホースを通して完成です。
ホースを車体側に取り付け、ねじれを修正してフィッテイングを本締めします。
フルードを入れ、マスターから大方のエアを抜いたら、ブリーザーからも抜けるだけ抜きます。
最後に、キャリパーを車体から外し、ブリーザーを上に向けて残りのエアを抜きます。
試作したS1キャリパーサポートをチェックするため、試運転に向かいます。
先ずは、ガレージ周辺でフィーリングをチェック。
その後、ワインディングを目指し、調布ICから中央道へ入ります。
上野原ICを下り、鶴峠経由で奥多摩湖に付きました。
もう日没は過ぎたので、気温もかなり涼しくなってきました。
R411を柳沢峠方面へ走ります。
峠の手前は、一部ウエット路面もあり、微妙なブレーキタッチの確認もできました。
そのまま峠を越え、勝沼ICから中央道で戻ります。
S1キャリパーサポートは、5ミリ厚の7N01板製で横剛性はありませんが、剛性感も十分あり、終始安定したブレーキタッチでした。