ステム交換に続いて残りの作業を行います。
エンジンハンガーをジュラルミンの10ミリ板で製作します。
合わせてキャブ後方隔壁は1.5ミリのアルミ板から切り出します。
前後エンジンハンガーと隔壁が完成しました。
エンジンハンガーを交換します。マウントインシュレーターは先日新品交換済みです。
ジュラルミンエンジンハンガーを取り付けるとこんな感じ。
隔壁も取り付けます。
電装系全交換の仕上げは、ヒューズBOX、レギュレーターの交換です。先ずはヒューズBOX。使用するのはBig-R製のミニブレードタイプです。
既存の管ヒューズタイプのヒューズBOXを外します。新しいヒューズBOXはJ用なのでカプラーオンです。
既存のレギュレーターをバッテリーケースの下から外します。交換歴があるようですが、より信頼性の高いMOSFET型に交換します。
点火系はウオタニSP2に変更したので、既存の純正イグナイターをバッテリーケース前から外します。
MOSFET型レギュレーターは、バッテリーケース前の既存ネジ穴に取り付けます。
メインハーネスのカプラーパネルは、新しいヒューズBOXからの黒カプラーと、レギュレーターからの白カプラーの2個が活線。手に持っているのは余っているノーマルイグナイター用のカプラーですが、電源が来ているので空でメスカプラーをパネルに取り付けそれに指しておきます。
ピックアップコイルをSP2の物に交換します。ノーマルの取り付けネジは十字穴のトナスネジですが、例によってインパクトドライバーでも緩みません。
そこでタガネでネジ外周に溝を入れ、そこを緩む方向に叩いて回します。
緩んだらネジザウルスでつまんで回します。
無事に取れました。
SP2用ピックアップコイルとトリガーを取り付けます。イニシャルは規定の10°進角の位置です。
配線をまとめます。これで電装系は全て更新されました。
既存のフューエルメーターは調子が悪かったので、オーナーさんお持ち込みの別のノーマルメーターに交換します。
カプラーが割れていたので抜け止めの爪付きカプラーに新品交換しておきます。
既存のメーターを外して交換します。今度のメーターは配線すると無事に動いてくれました。
続いてサイレンサー周り。
先ずは、パイプエンドの潰れを修正します。
中間のジョイントからサイレンサーを分離しようとしましたが、固着しているので外れません。しかたなく車載のままバールでこじって修正してみます。
修正後はこちら。サビの多いこのマフラーは将来交換予定なので、現状はあまり手をかけてもという感じ。新規マフラーに交換の際、少々雑な作りの既存サイレンサーステーも、現物合わせで作り直しする予定です。
板金修正後、傷は研磨して目立たなくします。
黒染めスプレーのグラファイトで塗装しておきます。
さらに、お持ち込みのKERKERエンブレムを取り付けます。リベットだけでは振動で緩みやすいので、裏面にシリコンボンドを塗布してから取り付けます。外す際はワイヤーなどでボンドもカットすればきれいにはがせます。
エンブレム取り付け後はこんな感じ。
最後にシートのエンブレム交換です。既存の物は刺繍のワッペンをボンドで張り付けてありました。日焼けして剥がれ欠けています。
ボンドの痕はワッペンより大きいので、初めはもっと大きなワッペンを付けていたようです。
シート表皮を痛めないよう、溶剤でボンドの残りなどを清掃しますが、このくらいが限界のようです。
お持ち込みの新しいワッペンがこちら。今回は両面テープで貼り付けます。
ワッペン裏面に両面テープを貼り、形を整えます。
シートに貼り付けます。だいぶ感じよくなりました。これで今回の作業は終了です。去年初めの計画から、おおよそ半年遅れでの作業完了となりました。