エンジン分解の続きです。
ピストンピンを抜いてピストンを外します。
外したワイセコφ72ミリピストンはこちら。組んでから2年半、ワイディングやサーキット走行を重ねて約2000km走行がこの状態。
ピストンリングはきれいに当たりが付いています。
ピストンリングはエンジン動作中に徐々に回転していくので、合口は合ったり離れたりをしています。
ジェネレーターカバーを外します。こちらは薄型ジェネレーターです。
ローターボルトをインパクトレンチで外します。その際カムチェーンを噛み込まないよう要注意。
マグネットローターは専用のプーラーで外しますが、プーラーボルトが押す部分には、カワサキスペシャルツールのこちらを入れておきます。
専用のプーラーはこちら。
こちらもインパクトレンチで回します。この時もカムチェーン噛み込みに要注意。
ローターが外れました。
ミッションカバーを外します。
エンジン右側へ。
カバー類を外します。
オイルが出るのでトレーに反転して載せます。
オイルパンを外します。堆積していたスラッジは、主にピストンリングとシリンダーの摩耗粉です。
オイルポンプを外します。トロコイドタイプを使用しています。
上下クランクケースを分離します。
ケースのボルトを全て外したら、ケースのプライポイントにマイナスドライバーを差し込んでそっとこじります。
後ろ側はこちら。ケースを割らないよう、3ヶ所を少しずつそっとこじります。
ケースが分離できました。ミッションのドグなどもきれいですね。
ミッションギヤを外し、ベアリングのポジションリングも外します。
クランクがスムーズに回るか確認しておきます。
クランクを外します。
外したクランクはこちら。
各ベアリングにガタやゴリ感が無いか確認します。
ケースを軽く洗浄し、ガスケットをオイルストーンをかけて掃除しします。
ケースボーリングするのでシリンダースタッドを外します。
スタッドは前回新品交換しているので比較的外しやすいです。
このあとピストン、シリンダー、クランクケースアッパーを内燃機屋さんに送ってボーリングします。
ピストンはピスタルのφ76ミリを使います。