新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
さて、こちらの車両、2022年7月に完成したワークスS1仕様ですが、今回はエンジンをパワーアップすべく1200cc化します。現状はワイセコφ72ミリピストンで1075ccですが、サーキット走行もするようになりパワーアップが必要になったようです。
マフラーを外します。
エンジンオイルを抜きます。
外装を外します。
フロントスプロケ周りを外します。
ピックアップコイルの配線とエンジンアース線などを外します。
キャブを外します。
イグニッションコイルを外します。
オイルクーラー取出しを外します。
これでエンジン接続部分が全て分離できたので、エンジン下ろしの準備ができました。丸ごと下ろすならこの段階で下ろします。
今回はエンジン全分解もするので、下ろしやすいように車載状態で腰上まで分解し、軽くしてから降ろします。先ずはヘッドカバーを外します。
既にカムホルダーネジは全てヘリサート加工済みですが、念のため分解前に締め付けトルクを確認します。
コンデション確認のためバルブクリアランスを計測します。
ピックアップコイル周りを外します。
カムチェーンテンショナーを外します。
カムを外します。現状、カムはヨシムラST-1です。
カムメタル、リフター周り、特に異常無しです。
ヘッドを緩め、ここのプライポイントにマイナスドライバーを指してヘッドを剥がします。この際ドライバーは上側にこじること。下にこじるとフィンが欠けることも。
ヘッドが外れました。ガスケットの吹き抜けは無し、ピストンのカーボン堆積は少な目です。
燃焼室はこんな感じ。こちらもカーボンの堆積は少な目。
シリンダーを外します。こちらのプライポイントは合わせ目側面前方のこの四角い穴です。ここにマイナスドライバーを差し込んでこじります。
シリンダーが外れました。ピストンはスカッフも無く良好な状態です。
シリンダー内壁はややスカッフあり。
エンジンマウントを緩め、前側上部のボルトを外します。
エンジンを下からジャッキで支えます。
前後のマウントボルトを外します。
フレーの養生にはこのようなビニールホースを半割れにしたものを使うと便利です。
エンジンを少し持ち上げてフレームを養生します。
更にエンジンを持ち上げます。
オイルクーラーホースを避けます。
オイルパンがフレームを超えるまで更にエンジンを持ち上げます。
エンジンを横にずらします。
そのまま横に置いた台にエンジンを転がして下ろします。
エンジン下ろしと腰上分解完了です。