サイレンサーを復元しますが、奥まで差し込むと止め点の位置が合いません。元々はかなり浅く差し込んであったようです。
サイレンサーのバンドはサイズが合っておらず、締めきっても締め切らない状態のため、KERKERのパイプ径に合ったφ68ミリ用のTボルトクランプに交換します。
サイレンサーのステーを含め、テールブラケットなどをジュラルミン板から切り出します。
切り出し、断面仕上げ後はこちら。
表面ヘアライン処理後はこちら。
サイレンサーは追加の短いステーを追加して取り付けます。
新しいTボルトクランプはこんな感じ。かなり強力に締まります。
追加ステーはこんな感じ。
J系はシートとテールカウルの隙間が大きいものですが、その隙間を少なく修正します。テールレンズは新たにブラケットを作って持ち上げ、リヤウインカーはこのようなブラケットで少し前寄りに移設します。
板厚分、フレームのボスを短くカットします。
サビが多いのであちこちついでにタッチアップしておきます。
ウインカーステーを取り付けます。長いのはシートロックのキーとウインカーが干渉しないようにするためです。
純正のテールブラケットを外します。
テールカウルのエンドステーは、ノーマルを外して使います。
新しいアップタイプのテールブラケットを取り付けます。
テールレンズ、ナンバーステー、ナンバーホルダーなど取り付けます。
テールカウルのステーはこのように再使用します。
テールカウルの前側は、このようなスペーサーで持ち上げます。
テールカウルを取り付けます。この状態で10ミリ程度真上に持ち上がっています。
横から見るとこんな感じ。
前側のスペーサーはこんな感じ。
シートは既存のクラスフォー製スリムシートを使いますが、フジツボが付くか検討します。
まず、テンプレートに合わせて取付位置をマークします。
シートベース裏側の形状を確認します。シートベースの折り返しが浅いので、規定の位置にフジツボは付けられないようです。フジツボの位置が下過ぎるとS1のイメージを損なうので、今回は見送ります。
裏側のラバーダンパーを全て更新します。
シートを取り付けます。リヤ側の差し込み、爪のひっかかりはかなりきつくなりました。
シートとテールカウルのクリアランスはかなり詰まりましたね。
シート後縁の形状がわりと水平なので、テールカウルとは少し合わないようです。純正シートだともう少しフィットするのですが。
続いてエンジンカムプラグ部分からのオイル漏れを修理します。
今回はアルミビレットのカムプラグを使用します。
ヘッドカバーを外し、ついでにカムホルダーのトルクを確認しておきます。結構緩くなっているところが多かったですが、今のところは増し締めすればトルクがかかる状態でした。
充分に脱脂してからビレットカムプラグとガスケットを取り付けます。
ヘッドカバーを取り付けます。既存のボルトは短かったので、正規の長さのボルトに交換しました。
入荷待ちだったドライブチェーンが届いたので取り付けます。現在、各社のチェーンは品薄のようですね。スプロケは530の18×45T、スイングアームも少し長くなるので、リンク数は116リンクとなりました。
フロントスプロケはボルト止めなので、ロックタイトを併用します。
締め付けは規定トルクでしっかりと。
目視で緩み確認できるようマークしておきます。
サス受けの位置が高くなり、スイングアーム垂れ角が多めなので、チェーンの張りは多めの弛みが必要ですね。
最後に付属のクリップを取り付けます。
これで組み立ては完了。あとはチェック走行したら完成です。