フロントマスターのフルードの戻り不良、フロントキャリパーのスライドピン周りの劣化による片効きなどの不具合により、費用対効果と見た目の向上、性能アップを考え、フロントブレーキ周り全体を更新することになりました。
使用するのはこちらのPMCのφ320ミリフローティングディスクとAPキャリパー、マスターのキットで、ローターは右側にすることになりました。
フロントホイールを外します。
ローターを外します。
右側のハブカバーを外します。
右側に新しいローターを取り付けます。
Z1のローターボルトは、M8×ピッチ1.0の細目ネジが使われています。ノーマルボルトでは首下のネジ無し部分が飛び出てしまうので変更することに。
用意しておいたM8×P1.0のSUSキャップボルトで取り付けました。
ホイールを復元します。
ローターピンとフォークアウターとのクリアランスはこれくらい。個体によっては干渉するものもあるそうなので要注意。
キャリパーボルトは付属のボタンヘッドをやめてSUSキャップボルトを使います。ボタンヘッドは六角穴が小型なので舐めやすく、高トルクの場所はできるだけ使用しないようにしています。
キャリパーとスポークのクリアランスが狭いので、付属のスペーサーをキャリパーの奥に入れてオフセットさせます。
キャリパーを付けるとこんな感じ。
スポークとのクリアランスは2ミリほど確保できました。
ブレーキの三又から右前にホースを出すので、周り止めの切り欠きをかわすようにダブルのバンジョーボルトとスペーサーを組み合わせます。
現車合わせでホースの長さを決めてカットします。
ブレーキホースを製作し、取り付けます。
三又周りはこんな感じ。ハンドルロックを回すキースペースも確保。
マスター側のホースもクラックが多く劣化しているので交換することに。
同じく現車に合わせて長さを決めてカットします。
マスター側のホースもできました。
ホースを取り付けます。マスターはニッシンで、シングルディスク用にピストン径はφ14ミリです。
フルードを入れてバキュームポンプで真空引きします。
キャリパーまでフルードが来たらエア抜きします。
フロントブレーキ取付完了です。
リザーバータンクは付属のステーで取り付けます。
リザーバーのホースは短くカットし、メーター視認の邪魔にならないところに配置します。
フロント右前シングル大径ディスク、あまり見かけない個性的な感じになりました。
ガレージ周辺を試運転します。
ブレーキの効きは劇的には上がりませんが、握れば握るほど強く効く扱いやすいブレーキとなりました。