デモ車#21 ヘッド交換

 

現在の借り物のヘッドから自分のヘッドに交換します。

 

ヘッドカバーを外します。カム周りはきれいですね。

 

カムを外します。

 

ヘッドを外します。

 

2年前のバルブ折損によるエンジンブローの際にお借りしてから2年間、ありがとうございました。

 

燃焼室もきれいです。サーキットメインなのでほとんどカーボンの堆積はありませんね。

 

シリンダーは4年前に仕立てた井上ボーリングのアルミメッキシリンダー「ICBM」によるφ76ミリです。

 

途中、2022年に3番シリンダーのバルブが落ちてシリンダーを破損、その際に3番シリンダーのみスリーブを交換しています。他のシリンダーも4年間サーキット走行をメインに走り続けていますが、シリンダー内壁はホーニング跡もはっきりと残っており、摩耗は極わずかでほぼ製作時のままです。メッキシリンダー、かなりの耐久性です。

 

ヘッドガスケットはPAMSのメタル。特に傷みも無いので継続使用します。

 

修理してスリーブ交換した気筒のみ、若干スリーブが下がって段差ができています。

 

中古のガスケットは念のためオイル通路周りに液体ガスケットを薄く塗布して再使用します。

 

ヘッドガスケットをセットします。

 

今度のヘッドは先日スペアエンジンから外してオーバーホールしたこちらのスペークター純正ヘッドを使います。

 

燃焼室はこんな感じ。バルブはノーマルです。

 

ヘッドを取り付けます。

 

カムをセットします。

 

カムは吸排ともWEBのグラインドナンバー#109です。リフトは約10.6ミリ。

 

バルブタイミングはWEBのサイトに出ている#109の規定値を使います。

 

バルタイはロブセンターで106°と108°です。

 

初めに1番と同じ位相の4番上死点を正確に割り出します。

 

続いてエキゾーストカムのタイミングを108°に合わせます。

 

続いてインテークカムのタイミングを106°に合わせます。

 

ヘッドカバーを閉じてヘッド交換終了です。

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