遠方のお客様から送られてきた車両を、運送会社のデポまで引き取りに来ました。
外観をチェックしてから引き取ります。
トランポの天井が低いので、フロントカウルとミラーは外して積み込みます。
ガレージに到着。
ブルーのシートを剥がします。外装はリペイントしたばかりだそうです。
今回のメニューは、
前後ローターを弊社のS1仕様に変更、
フロントS1キャリパー化、
その他、キャブセッティングや細部に渡る全体的なリファインです。
早速、試乗してみます。
各部をチェックしながら、修正点を洗い出します。
ステアリングダンパーが付いていますが、非常にハンドリングを悪くするので取外しかダミー化をお勧めします。
主に直進時のセルフステアを阻害し、ライダーに頻繁なハンドル修正を要求してくるためです。
ガレージに戻り、デモ車との比較写真を撮ります。
雰囲気の、どこがどう違うか参考にしてください。
リペイントのライムグリーンは少し色味が違うようです。これは修正予定とのこと。
リヤスプロケは530の49Tですが、やや大きめなのでローギヤードです。
ハンドル切れ角は右がかなり少な目。
ハンドルストッパーより先に、ステダンが当たるようです。
ノーマル特有の、シートとテールカウルの隙間も修正します。
チェック走行で気になった、フロント周りのガタつきをチェックします。
フォークを前後に揺すると、アッパーステムにガタがあるのを発見。
よく見るとステムボルトが手で緩みます。
ステムボルトを締め付けると、ステムのガタは無くなりますがステアリングのフリクションがかなり増えます。ここも分解点検します。
新品交換済みというメインハーネスは、タンクのエッジと擦れて被覆にキズが。
これは、ハーネスをバラしてスリム化で対処します。
キャブはCR35ですが、フューエルフィルターはかなり小さめです。
全負荷時に流量不足になりそうなので変更します。
オイルラインはマフラーにかなり接近しています。
これは、ホースのルートを見直します。
エンジンマウントに違和感が。こちら右側は正常です。
左上のダンパーが見慣れない形をしています。こちらもエンジンを浮かせて要点検でしょう。