Z1R1 T.K様 奥多摩でチェック走行とクラッチ滑り修理

  

オーバーホール後、動きが鈍かったタコメーターの修理が終わったので復元します。

 

エンジンを始動します。今度は問題無くレスポンスよく動きます。

 

先日の試運転の際、ノッキングが多かったので対策します。

 

点火系はPAMSバージョンのウオタニSP2ですが、点火時期ダイヤルはハイコンプエンジン用の最遅角であるダイヤル9まで試しましたがまだノッキングします。

 

ピックアップコイルのベースプレートは、現在、標準の10°進角位置です。

 

これを5°進角位置まで5°遅角して試してみます。

  

再び試運転します。今日はロングの完成検査で、奥多摩まで行ってきます。

  

3連休最終日とあり、混んでいるので高速道で上野原ICへ。

 

ノッキングが無くなったことを確認。そのまま鶴峠越えで奥多摩柳沢峠を目指します。

 

柳沢峠に到着。峠付近はかなり紅葉が進んでいました。

 

富士山も雲の上に浮かんでいます。

 

だいぶワインディングを走れたので、ブレーキもすっかり当たりが付きました。

 

タイヤも皮むき完了です。

 

ワンオフのインナーフェンダーも、泥跳ね石跳ねをしっかりカバーしてくれています。

 

300km弱走ってガレージに戻ります。帰りの高速道で、スロットル全開7000rpmからのクラッチ滑りを確認。

 

翌日、クラッチを分解点検します。

 

スプリングは長い高荷重タイプが付いていました。

 

スプリングの密着長を計測します。

 

セット長も計測します。スプリングにはもう少し荷重を上げる余地があるようです。

 

クラッチ板も外して点検します。こちらも社外品が付いていました。

 

クラッチ板は比較的新しいようで、特に問題も無いようです。

  

ハウジングの段付き摩耗も少な目です。

 

滑り対策のため、スプリング荷重を上げることに。1段下がったスプリングシートをやめて純正のフラットなワッシャーとボルトで取り付けます。これで3ミリほどセット長が短くできます。

 

クラッチ滑りの対策完了です。

 

再びチェック走行します。今度はクラッチ滑りは無くなりました。9000rpmまでよどみなくパワーが伝わります。

 

これで今回のスカチューンカスタムは完成です。外装はこのあと交換される予定です。どんなカラーになるのでしょうか。

 

チェック走行はトータル316キロとなりました。