この状態で入手されたとのこと。もうすぐ車検の時期なのでとりあえず車検だけとりますが、タンデムステップが無いので今回は構造変更して定員1名で登録することに。
ヘッドライトはレンズの内側がかなり曇っています。
レンズを外して小さく切ったウエスを中に入れます。
エアガンでレンズ内にエアを吹き込み、中のウエスを高速回転させます。
レンズの内側と反射板がきれいになりました。この方法はYouTube で紹介されていました。結構便利です。
ヘッドライトを点灯させます。だいぶ明るくなりましたが、車検の基準値に対し余裕とは言えません。
リレーを追加して更に光量をアップします。
リレー追加後はこちら。これで現行車並みの光量となり、車検も問題無いでしょう。
翌日、チェック走行を兼ねて自走で車検場へ向かいます。
検査ラインを通り、通常の検査項目は無事に合格。そのあと構造変更検査としての別の検査を受け、構造変更検査が終了します。
チェンジリンクにガタがあったので点検します。チェンジアームのクランプが弱いようです。
ステンレスのキャップボルトが使われていましたが、これでは強度が足りないので純正のクロモリボルトに変更します。
しっかりと締めガタは無くなりました。但し、レバー比が良くないので、シフト操作はかなり硬いです。ペダルはワンオフなのでチェンジアームを長くしてレバー比をもう少し大きくするといいでしょう。
クラッチレバーもレバー比のお話。こちらは社外品のレバーで、レバー比がやや大きくなり、クラッチ操作が軽くなる仕様。これだとクラッチプッシュロッドのストロークが減るので、暖気後にクラッチの切れ不良が起こりやすくなります。ニュートラルが出にくかったのですが、クラッチの切れが悪かったのかもしれません。
クラッチレリーズの遊びを調整します。ここの遊びを確保したうえで、レバーの遊びは最小にしておきます。
フロントローターのガタも大きめです。フローティングピンにウェーブワッシャーも入っている仕様なので、本来はガタの無い仕様のはず。横方向も回転方向もガタが多いので、ピン交換では直らないレベルまで摩耗しているようで、ローターASSY交換が必要でしょう。
リヤのパッドはインナーディスクへの干渉防止のため、かなり小さく削られていますね。リヤが小径ディスクの場合は結構早くパッドが摩耗するものです。マメにパッド残量を点検した方がいいでしょう。
交差点などで車体の倒し込み時、セルフステアが不自然に効かない領域がありました。フロントタイヤは両サイドが段付きに変摩耗し、おにぎり型になっています。
リヤはセンターが平らに減って角ができています。これら前後タイヤの変摩耗はハンドリングを悪くします。タイヤも早めの交換をお勧めします。