Z1000A2 M様 発電不良のチェック

 

電圧が低いとのことで点検・修理のご依頼です。

 

エンジンを掛けても電圧は上がらずバッテリー電圧のまま。しばらく走ると電圧が下がって再始動不良となるそうで、発電していないか充電していないことが疑われます。先ずは充電系統の配線を点検。

 

レギュレーターのカプラーを外してみますが、特に酷い腐食はありません。端子がひとつかるく腐食していたので接点復活剤を塗布しておきます。

 

もう一カ所ある充電系のカプラーも点検します。こちらも特に異常無し。

 

アイドリングで電圧は12.7Vありますが、バッテリー電圧とほぼ同じです。

 

ジェネレーターからの配線で、発電電圧を測定すると、3系統共に電圧がほぼゼロ、全く発電していないようです。

 

スプロケットカバーを外し、ステーターコイル直後のギボシの状態を確認します。

 

こちらは平端子に改造されていますが、特に異常はないもよう。

 

エンジンを掛けてここでも電圧を測定します。ここでも3系統とも電圧はゼロ。ステーターコイルの断線のようなので、先ずはステーターコイルを交換することに。部品を手配し、入荷後に再度整備することになりました。