整備の続きです。配線関係を全体点検します。メインハーネス 点火系 ヒューズBOX レギュレーター バッテリーなど、電装系は一通り更新済みのようですね。
ヒューズBOXとコイル電源のリレーはPAMS製のようです。配線関係は概ね良好な状態のようですが、改造箇所が多いので、もしもの時の故障探求はやり難そうです。
スターターのマグネットスイッチですが、ターミナルが半田付けだけなので、カシメタイプに変更し、端子カバーも付けた方がいいでしょう。次回、エンジンを下ろして塗装する予定があるので、その際に見直すことに。
ヘッドライトレンズは内部がかなり曇っているようです。改造されレンズ内部に何か入っているので、クリーニングも難しい状態です。シビエなどへの新品交換をお勧めします。
ヘッドライトケース内はこんな感じ。こちらも改造箇所が多いですね。
USB電源はCタイプのこちらを取り付けます。電源はヘッドライトケース内から導きます。
コンセントはハンドルのこの位置へ。
キルスイッチが機能しないとのことで点検します。
PAMSのイグニッション電源リレーが付いていますが、キルスイッチの出力側端子には何も接続されていません。ウオタニの電源は他からとっているようです。
配線を追ってみますが、複雑に改造されていているのである程度分解していかないと回路を理解するのは難しそうです。
暫定でキルスイッチからの配線に直接ウオタニの電源線を繋ぎます。これでキルスイッチは機能するようになりました。
作業中にステムにガタがあることがわかっていたので合わせて点検します。フロントをジャッキアップして、フォークの下を持って前後に動かします。かなりガタつきますが、ステムベアリングにガタがあるようです。
ステムボルトを緩め、ステムナットを増し締めしてみます。
ステムナットは半回転ほど軽く締まりました。プリロード調整が適正にできていなかったようです。
ステムナットが下がった分、フォークのクランプも緩めてステム全体を下げておきます。
これでガタはほぼなくなりました。ハンドル切れ角の中央に変なクリック感もないので、いったんこれで様子を見ていただきます。次回エンジン下ろしの際には分解点検した方がいいでしょう。
今回のCRキャブ交換後のキャブセッティングでクラッチ滑りがあったため、クラッチスプリングをノーマルからMk2純正に交換しました。エンジンは860ccとのことで、CRキャブに換装して上がったパワーに対応させました。そのチェックに向かいます。
スロットル全開走行でチェックするので高速道へ向かいます。
クラッチ滑りは解消し、メインジェットも合っていることがしっかり確認できました。ガレージに戻ります。
最後にエンジンオイルを交換します。
合わせてオイルフィルターも交換します。
フィルター下のワッシャーが付いていなかったので正しく取り付けます。フィルター側に張り付いていてよく無くすのでご注意を。今回のCRキャブ化関連作業はこれで終了です。次回のエンジン塗装作業は順番が回ってくるまでしばらくお待ちください。