Z1000J2 U.S様 CRキャブ中間開度不調の原因と対処法

 

CRキャブでスロットル開度1/4~1/2近辺でややバラつく症状があり、いろいろキャブセッティングを変更しても改善しない場合。又は、ニードルストッパーが緩くなってズレやすくなり、クリップがストッパーの上に来ている状態を見かけた時、ニードルの遊びを疑ってください。こちらの車両はそのニードルの遊びが発生していました。

 

その修理方法です。先ずはスロットルバルブ上のリンクを外します。

 

この状態で外せます。ニードルのストッパーはリベットをカシメて取り付けられているので、緩くなってフリクションが無くなると、エンジン振動で勝手に開いてしまうようになります。

 

裏から見るとこんな感じ。

 

緩くなったリベットを再度カシメるため、リベットの頭をバイスで挟み、加減しながら少しだけ強く挟みます。

 

再カシメ後はこちら。ストッパーのフリクションが新品時のレベルまで回復したらOKです。

 

裏から見るとこんな感じ。リベットが僅かにつぶれています。

 

リンクをもとに戻します。

 

これを緩くなった気筒に全て行えばOKです。今回は4気筒共緩くなっていたので、全気筒カシメ直しました。全開率の高い走り方だと比較的新しいキャブでも起きるので、不調のある方は一度確認されることをお勧めします。

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