Z1000R2 K.T様 車両入手後の初点検

   

入手したばかりの車両の初点検です。今後のレストアやカスタムに向けて、現状確認です。外装はリペイントされていますが、ラインの凹凸の段差などが大きく、あまりいい感じではありません。フロントフェンダーも前後逆さまですね。試乗の結果は特別悪いところは無さそうで、比較的整った車両のようです。

 

チェンジリンクのガタが気になるとのこと。前後の軸にガタがあり、ロッドエンドにもガタがある状態です。スプロケカバーの修正やロッドエンド交換など、修理にはかなり手間がかかるので、今後のバックステップ化を見据えて今回は修正を見送ることに。

 

リヤブレーキの踏み代が大きいことも気になるそう。確かにやや深い感じです。

 

ローターはかなり摩耗が進んで凸凹です。パッドは新品交換済みとのことで、ローターも新品交換が必要です。こちらも将来のホイール交換を見据えてしばらくは現状維持することに。

 

フロント周りからは大きなビビリ音がします。走行チェックしたらヘッドライトケース周りが発生源のようでした。

 

フロントカウルは純正ですが、割れた痕を裏からFRPで修理されていますが、既に表面はクラックが入っています。出来のいFRP製カウルへの交換をお勧めします。

 

カウルのダンパーなどは純正ではなくまに合わせののもが付いています。この辺りは純正部品でまとめたいところ。アッパーステーやスクリーンの取り付けも同様です。

 

ヘッドライトケースを触ると上下左右にかなりガタつきます。

 

本来ライトステーは上下ステムで挟み込まれて保持されるのですが、これはカットされているようでだいぶ短くなっています。なのでインナーチューブとは隙間が大きいのでガタついています。

 

応急処置で隙間に厚紙を挿入してガタツキを抑制します。

 

ほとんどガタは無くなりました。

 

反対側も同様に処置します。

 

念を入れてアルミテープでも固定します。

 

カウルを付けると結構目立ちますね。ここで気が付きましたが、カウルのウインカーの逃げ部分は大きくカットされていますね。やはりカウルは純正形状のものにした方がいいでしょう。

 

アルミテープが目立たないよう、上から黒いガムテープを貼っておきました。

 

センタースタンドで立てていますが、リヤブレーキホースが少し短いようで突っ張っています。ブレーキホースは交換されていますが、このように、ジャッキアップした状態、サスがフルストロークした状態を考慮しない取り付けが散見されます。ホース長さの選定は慎重に。

 

トルクロッドがアダプターで延長されているのでこの影響もあるでしょう。

しばらくノーマルで乗った後、カスタムしていく計画となりそうです。