Z1000J1 A.Y様 タンク洗浄 キャブセッティング

 

タンク内異物処理の続きです。タンクのガソリンを抜きます。

 

抜いたガソリンはてんぷら油用のこし器でろ過します。

 

2~3リットルこしただけでこんなに異物が出てきました。

 

15Lほど抜いて空にしたら、ろ過してきれいになったガソリンで再度洗浄します。

 

2回目に抜いたガソリンからも、このくらい異物が出てきます。

 

延べ30Lくらいで洗浄し、ようやく大方の異物が取れたようです。ですがまだ隅の方には異物が見えますね。

 

コックも外して洗浄します。

 

今回ろ過で取り出した異物はこちら。相当な量です。

 

乾燥すると少し固まりますが、指で触るとポロポロ崩れる感じ。硬くは無いのでエンジンに致命傷を与えるほどではなさそうです。一粒の大きさは0.5ミリくらいあるので、スロージェットやスタータージェットは簡単に詰まります。

 

キャブも外して分解洗浄します。

 

スロージェットは4ヶ所ともかなり詰まっていました。

 

キャブの洗浄も終わりました。

 

キャブを取り付けます。タンク内にはまだ異物がかなり残っているので、フィルターを2個並列に付けることにします。

 

キャブへのガソリン流入を中央1本から左右2本仕様に変更。Y字のコネクターでフューエルラインを分岐します。

 

試運転とキャブセッティングに向かいます。

 

先ずはガレージ周辺の一般道で、スロットル低開度域を調整します。今回のCR33キャブはバイパス加工済みのものなので、最低800rpmほどでも安定してアイドリングします。

 

バイパスポートがあるため、通常のCRとは少しセッティングが異なります。スロットル全閉時は主にバイパスポートからガソリンが供給され、スロットルが開いてくるとスロー系に遷移していきます。スロージェットはかなり小さくなり、ジェットニードルのストレート径がやや細くなる傾向です。

 

スロットル低開度域のセッティングが済んだら、高速道でメインジェットを選定します。

 

キャブセッティングが完了し、ガレージに戻ります。

 

あとはETC車載器が入荷して取り付けたら今回の作業は完成です。後日、スイングアーム交換も控えています。

  

キャブセッティングで2時間ほど走った後のフューエルフィルターはこちら。これは左側ですが結構異物が溜まってきていますね。

 

右側はこんな感じ。こちらにも異物が。しばらくは定期的にフィルターを交換するか清掃しながら乗ってください。