車載でプラグホールのヘリサート加工をします。工場エアーをシリンダー内に送り、内圧で切粉を外に吹き飛ばすようにして加工するため、インマニにエアのアダプターをセットします。

クランク位置を調整してインテークバルブを開いた状態にし、工場エアをシリンダー内に送ります。

加工しようとするプラグホールから勢いよくエアーが噴き出ています。

ヘリサートタップを立てます。

ゆっくり切り込んでいくと、切粉がエアで飛ばされて外に出てきます。

ヘリサートタップを立てたらヘリサートを挿入します。

奥まで入れました。

タングを下り取り、マグネットで拾います。

車載のままヘリサート加工完了です。

プラグを付けてトルクを確認します。

エンジン始動後、タペット音が少し大きいので、バルブクリアランスを調整しておきます。

その後試運転へ。ところが途中でエンストします。道端で原因探求です。どうやら燃料が来ていないようです。

フロートチャンバーのドレンプラグを外してみますが、ガソリンが出てきません。

コックからホースを抜いてプライマリーにしてみると、燃料の出は明らかに少ないですね。

コックを外して点検します。

一見すると異状ないように見えますが、フィルターは全面に渡って白い粉で詰まっています。

この粉は何でしょうか。

コックのフィルターを外して走り出すと、少し走ったところでまたエンストしました。

また燃料が来ていないようです。

コックのホースを抜いてみると、コックからはガソリンに混じって大量の粉が出てきました。今度はこの粉がキャブに詰まったようで、フューエルホースを口で吹いて詰まりを取ります。

その後は走り出しても直ぐにエンストするので、何度も何度もキャブの詰まりを取り除きながらガレージに戻ります。

タンクからはかなりの量の粉が出続けます。


かろうじてガレージに戻れました。

タンクを外してガソリンを抜きます。

ガソリンは白く濁り、よく見ると白い粉が沢山浮遊しています。タンク内はコーティング処理してあったような痕跡があるので、そのコーティングが剥がれて分散しているのでしょうか。
