エンジン塗装前の下準備をします。ガスケットは剥がし、面はオイルストーンで予め仕上げておきます。
クラッチカバーの下の方によくある深い傷、転倒時にノーマルブレーキペダルで付いてしまうキズです。
この部分はポリッシュ仕上げとなりますが、できるだけ目立たないように均しておきます。浅い傷なら消せるのですが。
ミッションカバーは今回のベアリング破損でシャフトが大きくズレたので、チェーンが当たって大きく削れてしまったようです。
こちらも前期型なのでZ1系と互換性あり。状態のいい替わりのものを手配しました。
細かい部品も塗装に合わせてウエットブラストします。
ニップルなどは研磨して再使用します。
2次空気導入送致のカバーは、ニップルの無いPAMS製のブラインドカバーに変更します。因みにここはブローバイガスの出口ではありません。「ブローオフ」とも違います。エキパイ中の未燃焼ガスに新気を送ってエキパイ内で燃焼させる排気ガス清浄装置の空気取り入れ口です。エアクリーナーボックスからホースが繋がり、酸素のある新気をヘッドに開いた空気通路を通してエキゾーストバルブ直下のポートに導くシステムです。主に北米仕様に付いています。
エンジン塗装でこの辺りの物もあわせて一緒にきれいに処置します。