メッキのはがれかかったカバーが付いていたので、塗装にあたって別のカバーをご用意いただきました。
塗装作業前には付いている物を全部外しますが、固着していたステーターコイルのボルトが折れ込んでしまいました。バーナーで熱してから外します。
無事に外れました。
ガスケットなどをきれいにはがして、取り付け面はオイルストーンで仕上げておきます。
続いてミッション。傷ついて交換することにしたアウトプットシャフトの代替品として、Mk2純正ミッションをいくつか入手しました。アウトプットシャフトは4本あります。
シャフトが傷ついた既存のアウトプット側ギヤを分解します。
ベアリングが破損した際に、インナーレースも回されてシャフト側に傷が付いています。スプラインの摩耗も比較的多めです。
ギヤを分解して点検します。ドグなどは摩耗はありますがまだ使用に耐える状態です。
専用のワッシャー2枚も痛んだので中古部品と交換します。スナップリングは新品交換します。
入手したドナーの中から良さそうな部品を選別します。
上が交換用に選んだシャフト。スプラインの摩耗も少な目です。
ベアリング類は純正で揃わないのでPMCのキットを使います。スナップリングは純正新品。特殊ワッシャーは中古良品と交換。これだけでもミッションASSY1台分が無いと揃わない貴重なワッシャーです。
ベアリングキットの内容はこんな感じ。ベアリング4個とレースなど。
今回破損したアウトプット側ボールベアリングを比較します。ボールの数は純正の11個から7個タイプに変わっていますね。
1速のギヤも側面が削れているので、ドナーのギヤと交換します。
ギヤを組み立てます。
アウトプット側はこれで修復OKです。
サビのあったシリンダーの代替として、ボーリング済みスリーブに入れ替えたシリンダーとワイセコφ71ミリピストンキットも入荷しました。
シリンダー本体は既存の物を継続使用、スリーブのみ新品です。下面も傷が多かったので面研しました。このあとは加工中のヘッドが戻ってきたら、エンジン部品を揃えて塗装に出します。