エンジン腰下を分解点検します。
ジェネレーターカバーを外します。ステーターコイルは新しいので交換されているようです。
オイル交換の際によく出てくるオレンジの破片の正体はこちら。マグネットの接着剤が剥がれ落ちたものです。
ジェネレーターローターを外そうとインパクトでプーラーをねじ込みますが一向に外れません。
長いレンチで回してみますが、体重をかけても外れません。これ以上やると壊しそうなので、今回の修理には直接関係ないこの部分は分解無しでいきます。
エンジンを反転します。
オイルパンを外します。スラッジはかなり堆積していますね。異物もかなり落ちています。
大きな異物を拾い出します。
洗浄して4つに分類しました。左から、ベアリンクケージの破片、カムチェーンローラーのゴム片、ジェネレーターローターの接着剤、下は針金状の謎の金属片。
クランクケースを分離します。
破損したベアリングは、レースが回されてハウジングに傷がありますね。
ミッションのアウトプット側です。
ベアリングの破損状況はこんな感じ。アウターレース、インナーレース共に破損時に回されています。アウトプットシャフト側も摩耗しています。ギヤの側面も擦った跡があります。
破損したベアリングは分解するとこんな感じ。
チェーンの張り過ぎからくる過負荷で破損するとこうなります。たまに見る事例です。
ギヤも押されてワッシャーが曲がっています。
ケース側はこんな感じ。
破損時にボールなどが引っかかり、レースが回されてケース側も摩耗します。このクランクケースはもう使用できません。
ロアーケース側もこんな感じで摩耗しています。クランクケースは上下セットで交換することに。
クランクは点検棒は通りました。ベアリングもスムーズです。