単体にしたフレームは、加工の残りを仕上げます。
脱着式サイドスタンドボスの内側を溶接します。
溶接したらこの後軽く研磨します。
ダウンチューブとガセットの堺に良く入るクラック、こちらのフレームも左右ともに5ミリほどクラックがあります。
クラックは左右とも溶接しておきます。
ダウンチューブサイドのブラケットは削除します。
センスタブラケットの右2枚もきれいに削除します。ノーマルスタンドブラケットを剥がした痕にできた穴は、溶接で埋めます。
溶接後はこんな感じ。
仕上げに研磨します。
ガセットのクラック溶接補修部も研磨します。
フレーム加工はこれで終了です。このあと塗装に出します。
続いてエンジン分解の続きです。
カバーを外して上下反転し、オイルパンを外します。スラッジなどはかなり少ないですね。
クランクケースを分離します。ミッションのドグなどはきれいです。
クランクを外して点検します。振れは0.06ミリなので許容範囲です。
点検棒は最後までは通らず。J系としては普通です。ベアリングその他、特に異常はないようなので、このまま継続使用します。
クランクケースアッパーを点検します。
クランクベアリングレースのノックピン穴、右から2番目によくあるクラックですが、こちらのケースは問題ありません。
ケースボーリングするのでスタッドを抜きます。かなり固着しているので、ナットを溶接してそれを回して外します。
熱も入りうまく緩みました。
スタッドボルトが外れました。
ケースのガスケットを剥がします。前回の整備跡か、デッキ面にはかなり傷が付いていますね。
ガスケットを剥がして軽く洗浄しました。
前回の整備で付けたであろう傷はこんな感じ。
ちょっと傷が多いので、ケースのデッキ面も面研した方がいいでしょう。
それからリヤ左側のエンジンマウントボルト穴、純正のラッパ型カラーで摩耗して穴の周囲がかなり斜めになっていますね。ここも面研して平面を出しておいた方がいいでしょう。その際削った分は長いカラーを作って合わせます。