ブルサン製メガホンマフラー、もともとZ系用でフレームに寄せてタイトな作りにしてあるそうで、J系だと2番3番のエキパイがフレームの横渡しのパイプに若干干渉します。そこで今回はエキパイを5ミリ前に出せるような対策アダプターをブルサンに用意していただきました。
下が従来品、上が対策品です。エキパイの差し込み深さを5ミリ浅くしています。
差し込み深さを確認するため、2番3番エキパイを1番4番フランジに刺して深さをマーキングします。黒の線は従来のアダプターの時の線です。
赤い線が対策アダプターでの差し込み深さ。ミリ浅くなりますが、もともと差し込み量は深いので問題無いでしょう。
反対側も同様に。
全てのエキパイを取り付けます。今度は奥まで確実に入りました。スプリングの伸び代も5ミリ増えましたが、無理なくかかるので問題ありません。
横渡しのパイプとのクリアランスも確保できました。
クリアランスをドリルを通して測ってみます。3.5ミリありました。
ダウンチューブとも離れすぎず、フロントフェンダーとの干渉も問題無いでしょう。
エキパイ周りのフィッティングはこれでOKです。
その他今回使用する小部品を作っていきます。鉄やアルミの棒材から必要な寸法で切り出します。
それぞれ機械加工します。プレートはジュラルミン板から切り出します。
一通りのパーツができました。
ペダルは溶接で組み立てます。
ワークスバックステップを仮組します。
フレーム加工の続きです。ステップのボスを位置出しします。
基準の位置にセットします。
サイレンサーを取り付け、クリアランスを確認します。
J系の場合はブレーキペダルとサイレンサーのクリアランスが狭いので、サイレンサーの角度などはここが上限の基準となります。各ジョイントのガタを利用して、成立することを確認します。
ステップのボスをフレームに溶接します。
パイプ材から切り出したピースでロックケーブルの穴を塞ぎます。
溶接します。
研磨します。
センタースタンドのステーですが、今回のマフラーレイアウトでは干渉しませんでしたが、今後のマフラー変更も考慮して外側2枚を削除しておきます。
削除部分を大まかに研磨しておきます。下側はエンジンを下ろしてから行います。
ワークスバックステップを仮付けします。
サイレンサーを仮付けします。
スイングアームを仮付けし、可動範囲で干渉しないか確認します。この状態はリヤサスがフルバンプした状態です。
リヤマスターとのクリアランスも大丈夫。