チェック走行でヘッドガスケットからのオイル漏れが新たに見つかったので、最低限でエンジン腰上を分解してオイル漏れだけ修理することに。
ヘッドを外します。ヘッドガスケットは1枚ものですね。
4隅のスタッドボルト穴はオイル通路となっていて油圧がかかりますが、そこにの丸では入るOリングなどを使用しないヘッドガスケットですね。センターのカムチェーントンネルのOリングもありません。このタイプはやはり比較的オイル漏れし易いタイプと言えるでしょう。
ヘッドを外すと共締めのシリンダーまで緩み、あとでベースからオイル漏れし易くなります。なのでシリンダーも外します。ピストンはワイセコですね。先ほどのヘッドガスケットも、古いワイセコピストンキット同梱のコメティック製と思われます。
ピストンを外します。
ヘッドの燃焼室側は特に異常はないようです。
今回はオイル漏れの修理なのでヘッドは分解しないことに。分解はここまで。
ヘッドガスケットを注文するので仕様を確認します。スタッドボルトは強化品に変えられており、径は9ミリありますね。強化スタッド用のφ72ミリのヘッドガスケットを注文します。
因みにノーマルは8ミリです。
シリンダーを外した後のゴミを、掃除機で吸い取りながら除去します。
クランクケース上面のガスケットを剥がし、整えます。
若干ゴミがケース内に落ちるので、この時点でエンジンオイルを抜きます。
フィルター下に入るワッシャーがありませんね。
フィルターのゴムとスプリングの間には、このワッシャーが入るので失くさないように。
ヘッドデッキ面を清掃します。
ピストンを清掃します。
シリンダーを清掃します。
カムチェーンガイドは新品交換します。
テンショナーで押すところが大きく潰れていたので、交換するいい機会になりました。
ピストンを取り付けます。
シリンダーを挿入します。
Oリングを5ヵ所セットします。
あとはヘッドガスケットの入荷待ちです。