いよいよ仕上げの作業です。
スロットルは樹脂製のφ32ミリが付いていました。だいぶ小径で軽くする方向ですね。
スロットルケーブルは新品交換済みでした。エンジンオイルを上から数滴たらして潤滑します。
左のハンドルスイッチは純正品。スイッチの作動が渋いのでスプレーブリスで潤滑します。
クラッチレバーの軸もグリスで潤滑しておきます。
新品交換済みのクラッチケーブルも、インナーケーブルの隙間にエンジンオイルを数滴たらして潤滑しておきます。
スピードメーターケーブルは継続使用です。内部が乾いているのでこちらもエンジンオイルで潤滑しておきます。
ハンドル周りがまとまってきました。
キャブはお持ち込みのCR33です。
Mノズルが付いています。
分解してセッティングを確認し、こちらのデータでプリセットしておきます。
キャブを取り付けます。
続いてリヤ周りです。
ロングフェンダーはカットして純正ショートフェンダーにします。
型紙を使ってカットラインをマーキングします。
ジグソーでカットします。
切断面をペーパーで成形します。
一番手前がカットしたものです。奥は純正のショートフェンダーです。
左が今回のカット品。右は純正ショート。
同じく。
切断面はよく研磨して、「切った感」を出さないようにします。
続いて、リヤホイールを外します。
リヤホイールベアリングは3個ともスムーズなので問題無し。
ハブダンパーも問題無し。
スイングアームを外して、ピボットベアリングを点検します。
ピボットべリングは、指では回らないほどサビついています。
ベアリングを外します。
左側は完全にサビついて固着状態。
ベアリング類を新品交換します。
ベアリングを圧入中。
ピボットベアリング交換終了です。
スイングアームを車両に取り付けます。
右のリヤショックブラケットのネジが下向きに傾いて、ネジも斜めに入ります。
ブラケットの曲がりを修正します。
真っすぐな状態でタップを立ててネジを修正します。
修正完了です。
リヤの足回りも完成です。
マフラーを付けようと点検すると、バッフルのネジが無く、ネジ山も無くなっています。
そこで、ヘリサートを挿入することに。ネジは4山くらいしかないのでヘリサートコイルを短くカットしてから挿入します。
ヘリサート挿入完了です。
無事、バッフルが固定できるようになりました。
マフラーを取り付けます。
マフラーダンパーが欠品していたので、中古のストックから提供します。
ステーは、他社製メガホン用の新品を加工して取り付けます。
現車合わせで曲げ直し、取り付けます。
インナーバッフルのパイプは潰れているので修正します。
修正後はこちら。
本題のメインハーネス交換です。ハーネスは現在でも買えるZ1000-R2純正品を使用します。
バッテリーケーブル類も新品交換します。
ヘッドライトリレーと、USB電源も装着します。
左ハンドルスイッチのカプラーは溶けているので交換します。
ハーネスを全て接続したら動作チェックします。
ブレーキ周りも点検。キャリパーとマスターは前後とも問題無いようなので、フルードのみ交換しておきます。
フルードを減らし、タンク内の沈殿物も清掃します。
フルード交換します。
続いてフロントも同様に。
スプロケカバーを取り付けます。
カバーを付けたらレリーズの遊びを調整します。
ステップ周りはノーマルのままです。
コックはお持ち込みの物に新品交換します。
負圧ニップルの向きをホースが繋ぎやすい後ろ向きに変更します。
コックはキャブとギリギリですが、なんとか成立です。
タンクキャップの消耗品も交換します。
これでほぼ完成です。あとは新規検査と走行テスト、それからキャブセッティングです。