継続車検のご依頼です。最後の入庫も2年前の継続車検でしたね。
点検を進めると、クラッチレリーズの遊びが無くなっていることが分かり、適正な遊びになるよう調整します。クラッチ板の摩耗が進むとクラッチのプッシュロッドは押されて左側に出てきます。走行するにしたがって遊びが減る方向なので、ここは定期的な調整が必要な所です。
フロントブレーキのフルードを交換します。
リヤブレーキのフルードも交換します。
リザーバータンク内には粉状のものが堆積していますね。
フルードを全部抜いてタンク内を掃除します。
新しいフルードでエア抜きします。
タンク内もフルードもきれいになりました。
リヤアクスルのオイルシールが飛び出てきています。
手で押し込めるので、オイルシールの外周は摩耗しているようです。
ホイールは近いうちに交換する予定なので、暫定でリップ部に潤滑油を注しておきます。
後日、チェック走行を兼ねて自走で車検場に向かいます。
車検は特に問題無く合格。4年前に車検に通る状態に仕上げ、その状態を日ごろから維持されているようです。エンジン車体ともに絶好調です。
ガレージに戻り、車検のステッカーを張り替えるべく3枚のシールをナンバー貼付け用に張り合わせます。
いつものように慎重にはがしたつもりでしたが、台紙の一部がはがれてシール側に残ってしまいました。今までこんなことは無かったのですが、今日は特に寒かったので、それがシールに悪さしたのでしょうか。
ネットで検索すると、国土交通省の公式HPにこんな動画を見つけました。この中でも、台紙の一部が剥がれてシール側についてしまう現象があるので慎重におこなうように紹介されています。
シールは修正が効かなかったので、失敗した現物を持って今度は車で再び車検場へ。シールを再発行してもらいます。このシール、正式には「検査標章」というもので、現在は4輪と2輪共通となり、透明シールの貼る向きでガラス内側用とナンバープレート用を使い分けます。
車検の窓口で相談すると、失敗したシールと交換で、その場で新しいシールを再発行してくれました。
念のため車の中で透明シールとの張り合わせをやってみます。
強く押さないよう今まで以上に慎重にやりましたが、今回も台紙が剥がれて失敗してしまいました。
もう一度窓口で再発行してもらいます。窓口の方に聞いてみると、どうやら同様な事例が少なくないらしいのです。今回はナンバープレートも外して持ってきていたので、この場で完全に貼り終えるまで帰りません。
3度目の正直、やっとうまく貼れました。このシール、以前からかなりデリケートな印象を持っていましたが、もう少し失敗し難いよう改善していただきたいものです。