メインハーネスを交換し電装系は直りましたが、スピードメーターが不動なのでそれも直すことに。調べた結果、原因はフロントアクスルにあるセンサーの不具合と分かっているので、代替品となる弊社のセンサーキットを取り付けます。

センサーの取り付け箇所はミッションのアウトプットシャフトです。

エンジンオイルが漏れないよう、車体を右側に大きく傾けておきます。


スプロケ周りはオイル漏れの痕跡もありました。

スプロケットを外します。

クラッチプッシュロッドを外します。奥側は摩耗していないので、まだ一度も反転していないようですね。今回組む際は奥と手前を入れ替えます。

ミッションカバーを外します。

ガスケットは社外品なので分解歴がありますね。固着しているのでかなり昔にやったようです。オイルシールのリップを締め付けるスプリングが脱落して中にありました。これではオイル漏れしますね。

加えて謎のリングが付いています。これは純正には無く、目的も不明です。

ガスケットを剥がしてオイルストーンで面出しします。

謎のリングとオイルシールが干渉しないか、カバーを当てて確認します。

オイルシールには干渉しないようです。

既存のミッションカバーはキズが多く、特にプッシュロッドシールの穴は傷だらけです。

表側も打痕のような傷が無数にあります。

ミッションカバーは今でも新品が買えるので、今のうちに交換しておきます。

3個のオイルシールを圧入します。

新品のミッションカバーを取り付けます。

スプロケボルトはスピードセンサーのトリガーが付くのでこのような構成になります。ボルトは高張力ボルトを使用します。緩み止めはロックタイトを使用します。

締め付けは規定トルクでしっかりと。

スピードセンサーキットはこんな感じです。デイトナの汎用センサーとスピードヒーラーを組み合わせて使います。

センサーを取り付けます。

設定変更が容易なよう、スピードヒーラーはサイドカバー内に取り付けました。

とりあえず標準的な設定値を入力しておきます。このあとスマホのスピードメーターアプリを使って実走で校正します。

リヤブレーキペダルが深かったのでエア抜きしてみます。改善したのでエアが残っていたようです。

左のグリップが回転してしまうので感じが悪いですね。

一旦外して良く脱脂します。

グリップ内側も良く脱脂します。

エアガンを使ってグリップをはめます。ほとんど動かなくなりました。ボンドで止めてもいいのですが、交換の際に古いボンドを清掃するのが非常に厄介になるので、脱脂だけで済ませます。

試運転してスピードメーターが動くのを確認します。メーターの校正は明日行います。
