約1ヵ月ぶりの作業再開です。
スイングアームを外して加工するのでチェーンを切断します。
改良点は、トルクロッドの新規製作、リヤブレーキホースの新規製作、マフラーとスイングアームの干渉対策です。
既存のトルクロッドは特殊な構成になっています。リヤサスと共締めではちょっと整備性が良くないですね。
レイアウトが悪く長過ぎるブレーキホースは新規製作するので取り外します。
トルクロッドの締め付けナットを外すと、かかりが2山ほどしかありませんでした。
マフラーとの干渉部はまだそれほど損傷はないようです。
トルクロッドを外します。
サポートは固く動かないのでフローティングタイプではなく、アクスルシャフトで締め付けられるタイプでした。チェーンの張り調整がエキセントリックの場合、サポートがフローティングでないと非常に整備性が悪くなります。これも改修します。
トルクロッドはS1タイプのプレート式に変更します。受けの位置をこの状態でマークしておきます。
サポートを外します。内部にカラーが無いのでやはり固定式ですね。
ホイールを外します。
リヤショックアッパーナットは左右ともトルクが掛かっていませんでした。ナイロンブッシュは交換されているようです。
マウントピンの根元には大きなスミRがあるのですが、スペーサーにはその逃げがありません。これだと角がスミRに乗り上げて座屈し易く、固定がきちんとできず緩みの原因となります。ここも改修します。
スイングアームを外します。
スイングアームはZRX400純正を改造したもののようです。キャッチタンクが追加されていますね。
先ほどのマーキングを確認し、ケガキます。
溶接するので塗装を剥がします。
トルクロッド受けを準備します。
受けを溶接します。
サポートはこのような段付きカラーを使った構成にしてフローティング化します。
サポートの穴をフライス盤で拡大します。
拡大後はこちら。
拡大したサポートの穴に合わせて段付きカラーを製作します。
組み合わせるとこんな感じ。
裏側はこんな感じ。カラーの方が僅かに長いので、締め付けてもサポートはスイングできます。
取り付けイメージはこんな感じ。