Z1000J2 T.K様 トルクロッド受け溶接 サポートのフローティング化

 

約1ヵ月ぶりの作業再開です。

 

スイングアームを外して加工するのでチェーンを切断します。

  

改良点は、トルクロッドの新規製作、リヤブレーキホースの新規製作、マフラーとスイングアームの干渉対策です。

 

既存のトルクロッドは特殊な構成になっています。リヤサスと共締めではちょっと整備性が良くないですね。

 

レイアウトが悪く長過ぎるブレーキホースは新規製作するので取り外します。

 

トルクロッドの締め付けナットを外すと、かかりが2山ほどしかありませんでした。

 

マフラーとの干渉部はまだそれほど損傷はないようです。

 

トルクロッドを外します。

 

サポートは固く動かないのでフローティングタイプではなく、アクスルシャフトで締め付けられるタイプでした。チェーンの張り調整がエキセントリックの場合、サポートがフローティングでないと非常に整備性が悪くなります。これも改修します。

 

トルクロッドはS1タイプのプレート式に変更します。受けの位置をこの状態でマークしておきます。

 

サポートを外します。内部にカラーが無いのでやはり固定式ですね。

 

ホイールを外します。

 

リヤショックアッパーナットは左右ともトルクが掛かっていませんでした。ナイロンブッシュは交換されているようです。

 

マウントピンの根元には大きなスミRがあるのですが、スペーサーにはその逃げがありません。これだと角がスミRに乗り上げて座屈し易く、固定がきちんとできず緩みの原因となります。ここも改修します。

 

スイングアームを外します。

 

スイングアームはZRX400純正を改造したもののようです。キャッチタンクが追加されていますね。

 

先ほどのマーキングを確認し、ケガキます。

  

溶接するので塗装を剥がします。

 

トルクロッド受けを準備します。

 

受けを溶接します。

 

サポートはこのような段付きカラーを使った構成にしてフローティング化します。

  

サポートの穴をフライス盤で拡大します。

  

拡大後はこちら。

 

拡大したサポートの穴に合わせて段付きカラーを製作します。

 

組み合わせるとこんな感じ。

 

裏側はこんな感じ。カラーの方が僅かに長いので、締め付けてもサポートはスイングできます。

 

取り付けイメージはこんな感じ。