エンジンカム周り分解点検の続きです。
ヘッドの締め付けトルクを確認し、軸力が下がっているところは増し締めします。
バルブクリアランスを調整します。全ヵ所狭くなっており、ほとんどクリアランスが無いところも数か所ありました。このままだとバルブの密着が悪くなり、アイドリングも不安定になることがあります。シムはもともと薄いものが使われており、バルブシートカットがかなり進んでいる物と思われます。今回使用したシムも更に薄いものとなり、最薄の2.00ミリシムも数ヵ所使いました。今後はバルブステムエンドカットか、シートリング打ち替えが必要になるなど大きなヘッドのオーバーホール作業が必要になってくるでしょう。
プラグホールから内視鏡をいれてシリンダー内を点検します。
ピストンはハイコンプ仕様になっていますね。カーボンの堆積は少な目です。
シリンダーの状態はスカッフなどほとんどなく良好です。
スパークプラグは7番が付いていましたが、高速道路も走るでしょうから8番に変更しておきます。
ヘッド周りを復元します。キャブホルダーの締め付けも緩くなっていたので増し締めしました。
ブリーザーカバーには何やらニップルが圧入されています。大きく飛び出してキャブの整備性が悪くなっているので改善します。
ニップルを外してホースの抜け止め加工をしました。
キャブを取り付けます。
90°のブリーザーホースを接続します。
レギュレーター配線の断線で、何度も上げてしまったバッテリーは交換します。電装系はほぼ全交換することになりました。
新しいバッテリーは1100ccの高圧縮なのでショーライの18サイズをチョイス。レギュレーターはMOSFETタイプに変更します。
大容量の18サイズショーライバッテリーでもだいぶ小型化になるので、バッテリーケースへは隙間をスポンジで埋めて搭載します。