サイドスタンドでの傾きが大きく、スタンド先端にゲタを履かせて補正しているとのことで、スタンドを修正します。
現状は3センチほどのゲタのおかげで傾きが補正されています。
ヨーロッパ仕様のこのタイプのサイドスタンドは、ノーマルでも比較的傾きが大きいものですが、この車両の場合はゲタが無かったらかなり傾きます。スタンドそのものには特に異常は無いようなので、フレーム側のブラケットに問題がありそうです。
ブラケットの裏側をみてみると、溶接痕が前から後ろの方まで続いています。過去にクラックが入りブラケットが上側に曲がり、それを溶接で補修してあるようです。補修の際、ブラケットが少し上向きのまま付けられています。
ブラケットは現状大丈夫そうなので、スタンドの延長で傾きを補正することに。素材となるスタンドをお持ちいただきました。下がB2のスタンドです。
それぞれ切断します。
素材から取り出した3センチほどのバーを使って延長します。
溶接で仮止めし、車体に合わせて確認します。この長さで大丈夫です。
全周溶接します。
溶接痕を研磨し、塗装して完成です。
延長したスタンドを取り付けます。
傾きは正常になりました。
これで一安心ですね。