タンクに擦れて被覆が剥けたメインハーネスを修理します。本来のルートはオイルクーラーの上、フレームダウンチューブの間からステムを跨いで前方に周るルートですが、この車両はここに通してありました。
被覆を前後多めに剥がします。
2本に分けてカバーします。これで細くなったのでタンクに挟まれなくなるでしょう。
キャブも分解してジェッティングを確認します。
メインジェットのひとつは、キズで番手が読めないので交換しておきます。とりあえず#120スタートでいいでしょう。スロージェットは小さいのがついていたので標準的な#68にしておきます。
ケーブル受けは整備性を良くするためにネジ穴をバカ穴にしておきます。
ニードルも標準的なYY8にしておきます。クリップ段も真ん中スタートでいいでしょう。
キャブホルダーはクラックがあるので交換することに。
交換後はこちら。
ブリーザーホースを付けるので、ブリーザーカバーのホース口を加工します。
段付き加工してホースの抜け止めとします。
点火系はウオタニSP2に変更するので、既存のノーマル点火系を外します。
余ったカプラーは電源が来ているので、絶縁の為に空のカプラーをはめておきます。
キャブ後方隔壁と直角ブリーザーホースを取り付けます。
スロットルケーブルは痛んでいたので新品交換します。ケーブル内には潤滑の為エンジンオイルを10滴ほど垂らしておきます。
リセッティングしたキャブを取り付けます。
ウオタニSP2を準備します。
コイルブラケットはJ系用を製作して取り付けます。
プラグコードは現車合わせで長さを決めて製作します。
プラグコードはこんな感じ。
ピックアップコイルを取り付けます。
SP2ユニットは隔壁の裏側にマウントします。
遊んでいたテンプメーターの線は、ガラス編み組みチューブを通して保護しておきます。
配線はセンサーの根元が弱いので固縛しておきます。
コックを交換するのでガソリンを抜いてからコックを外します。
大型車なので大きいサイズのコックを使用。タンクの穴は少し拡大します。
ピンゲルコックを取り付けます。
ペーパーの目の細かいフィルターも追加します。
修理してスリム化したメインハーネスはこんな感じ。タンクとの干渉はありません。
一通り組み上がったので試運転に向かいます。
キャブのセッティングもほぼOK。あとは微調整でいいでしょう。
シフトが固いので戻ってから点検すると、このバックステップのレバー比が原因のようです。ステップ側の腕が長く、エンジン側のリンクの腕が短い組み合わせ。これでは固くなりますね。
チェンジペダルは支点の内側に穴を開けるスペースがまだあるので、ここでレバー比を稼ごうと思います。