オリジナルのダイマグがこちら。ベアリングが無いラージハブタイプです。スポークも細くてかなり古いタイプだとわかります。
部分的にサビが出ていますが、基本的にほとんど使われていなくて室内保管だったので、深くは進行していないと思われます。
前後ともハブ内部はサビも無くきれいです。
リムの内側はこんな感じ。フロントは比較的きれいです。
リヤは縁の内側に、一部深いサビがあります。
サビの部分を中心に表面を研磨してみます。特に大きな問題は無さそうです。
リヤリムの内側はこんな感じ。深いサビは残っていますが、エア漏れするほどではなさそうです。
簡単に塗装します。
タイヤはダンロップアルファ14Z、サイズは 110/80-18 150/70-18 です。
タイヤをはめます。エア漏れはないようです。
オリジナルのフロントS1ローターはこちら。走行距離は少ないのでほとんど摩耗していませんね。
裏側はこんな感じ。
ベアリングは接触シール付きに変更しておきます。
ローターの取付ボルトは座面がテーパーになっています。外すときに固着していた1本はドリルで揉んでとったとのこと。
代わりに普通のキャップボルトを削ってテーパーボルトを作ります。
フロントのディスタンスカラーは左右のベアリングに入り込むこんな形状です。
カラーを差し込みます。
ローターを取り付け、ベアリングを突き当たるまで圧入してシャフトを取り付けます。
こちらはリヤです。ボルトは同じくテーパーになっています。
裏側はこんな感じ。
リヤローターを取り付けます。
リヤのディスタンスカラーは単純な円筒形です。
左のベアリングはハブのみで、インナーレースはスラスト方向に動くローラータイプのベアリングです。
ハブダンパーはこんな構造。ダンパーは鉄輪とゴムが一体成型されたものが使われています。スプロケキャリア側にはベアリングはありません。
ダンパーハウジングを被せ、こちらのリテーナーで固定します。
ハブダンパーとスプロケキャリアを組み立てるとこんな感じ。
オリジナルのスプロケは630サイズですが、同じ意匠で新たに530のアルミスプロケットをワンオフ製作しました。
リヤスプロケの取付ボルトもテーパー座面なので、その辺りも忠実に再現しました。
オリジナルのボルトで取り付けます。リヤのアクスルシャフトはS1オリジナルでφ25ミリの中空です。
リヤホイールのバランス取りをします。非常にバランスが良く、ウエイトはゼロでした。振れもありません。
フロントもバランス取りします。こちらもバランスが良く、ウエイトは5gでした。さすが本物のレーシングホイールです。
ホイールはS1オリジナルで準備できました。