引き続き反対側のキャリパーサポートも製作します。
左右のワークスタイプキャリパーサポートが完成しました。1000Jフォーク+S1キャリパー+V-MAXパッドの組み合わせに対応します。
仮組してみます。ワークス車のフォークアウターチューブは1000Jなので、ワークス仕様には一番マッチしますね。キャリパー取り付け部の形状が異なる1000R用やカヤバフォークでは、サポートの形状が結構変わってくるのでご注意を。
サポートはノーマルフォーク対応の段付き仕様です。
こちらはETC車載器のブラケットです。車載器がスロットタイプだったので、バッテリー前に縦置きします。
ブラケットはレギュレーターと共締めし、車載器はスロットを上向きにして取り付けます。
ブリーザーホースは90°成型品を3本使って構成しました。
スイングアームのキャッチタンクを経由し、出口は車両左下です。
続いてリペイント済フロントマスターを組み立てます。
本題のS1キャリパー組み立てです。フロント左右2個分です。
ブレーキチューブの先端は一般的なダブルフレアなので、それに対となるキャリパー側には、ご覧のようなテーパーのコマが入ります。
コマを圧入するとこんな感じ。一体加工ではないので、傷が付いたらコマを交換できるのがメリットです。コマは1キャリパーに4ヶ所入っています。
シールとピストンを組み付けます。ピストンは大径の割に奥行きが短いので非常に傾き易い構造です。なのでパッドの減りが大きいとピストンが傾いて戻りが悪くなったりレバータッチがスポンジーになるので、パッドは早めの交換をお勧めします。私がサーキットで走る場合は、1ミリ摩耗したら交換していました。
キャリパーの内外を合体します。ボルトにはワイヤリングしておきます。
ブレーキチューブを取り付けて本体は完成です。
こちらはパッドピンと脱落防止のベータピンです。
ベータピンの周辺が狭いので、ピンの先端は2ミリほど切り落とします。
左が短くしたものです。交換する際は市販のベータピンをこのように加工してください。
実際にパッドピンとベータピンを取り付けて確認します。
このベータピン取り付けですが、車載状態でやるのは非常に細かい作業でやりずらいので、パッドが無い状態で何度か脱着を練習してみてください。
続いてブレーキホースを製作します。
少し長めにホースを切り出し、片側だけにホースエンドを取り付けます。
ホースを車両に取り付け、狙ったルートにして長さを決定します。この際、フロントはジャッキアップしてフォークを伸び切った状態にしておきます。短過ぎは絶対NG、長過ぎてもだらしないので、この仕様の場合余裕は2センチくらいにしています。
保護用の透明ビニールチューブを通し、反対側のホースエンドを取り付けます。
フロントホースが完成しました。
レイアウトはこんな感じ。マスターとキャリパーをホースで繋いだままそっくり車両から取り外すことができるので、ブレーキ周りのメンテが必要になった場合は丸ごと送ってくださればこちらでメンテ可能です。
続いてリヤブレーキホースも製作します。
ホースを取り付け本締めしたら、キャリパーを一旦外してエア抜きします。先ずはバキュームポンプでリザーバーからフルードを吸引します。
フルードが通ったらダミーローターを挟んでエア抜きします。
リヤブレーキ完成です。
完成まであと少し。