継続車検のご依頼です。合わせて貼り付いていたというクラッチ板も点検します。
先ずは車検を取ってしまいます。年度の始まり4月上旬とあって、車検を受ける車はかなり少なく、検査員の方も暇を持て余している状況。でも、バイクだけはいつもより込んでいて、二輪ラインは渋滞の列ができていました。
無事に車検は合格しましたが、今回もヘッドライトの光量がギリギリでした。古いレンズの曇りと反射板の腐食が原因なのですが、代わりのヘッドライトレンズはなかなか入手困難な代物です。前回の車検時にはヘッドライトリレーの追加で何とかしのぎましたが、今後は何か対策が必要です。
次回の為にとりあえずハイワッテージタイプのバルブに交換しておきます。
右がハイワッテージで左が元のバルブです。効果のほどは極わずかのようです。
続いてクラッチの分解点検です。しばらくぶりに乗ろうとしたらクラッチ板が貼り付いていて、オーナーさん自らクラッチ板を分解して剥がしたそう。クラッチプレートがサビていたのと組み付けの不安から、再度分解点検することになりました。
あまり距離を乗らないので、消耗自体は無いはずです。
スチールプレートは全数がサビていました。サビが酷いのでフリクションプレートと共に全数交換することに。
クラッチハウジングとハブの摩耗は少ないのでこちらは問題無いでしょう。
純正新品のクラッチ板を準備します。
クラッチ板を取り付けます。
そのあとは通常の車検整備。チェーンにはチェーンルブを。
ブレーキフルードは交換します。
リヤはしばらく交換していなかったのでだいぶ変色していますね。
こちらも今回はリフレッシュします。
カウルの建付けなど、特に緩みやすいところを点検して今回の車検は完了です。