不具合のあるハーネス関係を点検します。
メインハーネスは交換されていますが、不要な線が何本か付いています。こちらはイグナイターの回路に割り込ませてあったので、スピードリミッターのようです。使わないので外します。
こちらも不明な線。左のハンドルスイッチに繋がっていますが、反対側は切られていました。これも使わないので取り外します。
こちらの3極カプラーはハンドルスイッチとメインハーネスの接続の一部です。茶色の線はパッシング用の電源線で使います。黒2本はクラッチレバーを握らないとスターターが回らい仕組みとなっているスターターロックアウトスイッチ用で、スイッチは既にクラッチレバーのホルダー部には無いので、メインハーネスのこの部分でショートカットしておきます。これでスターターロックアウトはキャンセルされます。
こちらの黒い線も後付けの線です。
たどっていくとスターターボタンに繋がっていました。
スターターボタンのところにはんだ付けされていますが、元の線は切られてテープが巻いてあります。
加工された線は不要なので、元の線につなぎなおします。
はんだ付けのあと、テスターで動作確認します。
ヒューズBOX内は端子がかなり腐食しているので、純正新品に交換します。
バッテリーは極性が反対の物が付いていたので、正規の向きのバッテリーに交換します。
ウインカーが付かなかったそうですが、いらない配線を整理し、リレーを交換したら正常になりました。こちらはハイレスポンスのウインカーリレーで、スイッチを入れた瞬間に先ず点灯します。
次に、追加で交換することになったチェーンとスプロケを外します。630から530へサイズダウンです。
リヤスプロケのロックワッシャーは、曲げ戻したら何カ所か折れてしまいました。何度か再使用しているようです。基本は毎回交換です。
チェーンを外します。
サイズは純正の630ですが、ジョイントタイプが付いていたので交換歴はあるようです。よく見るとOリングが無いところが散見されます。交換はいいタイミングでした。
リヤスプロケは530の46Tを使います。
フロントスプロケは17Tを使用。ノーマルが630の15×41Tなので、今回はほぼ同じギヤ比の530で17×46Tです。
リヤキャリパーのスライドピンは固着していました。分解掃除してグリスアップしておきます。