今回もサポートの方に手伝っていただきながらのエンジン分解作業です。デモ車Z1R-2用のエンジン腰下分解です。
オイルパンを外します。スラッジの堆積は少な目です。特に異物は無いようです。
クランクケースを分解します。クランクの回転はスムーズで、ミッション周りも摩耗は少なく良好です。
クランクを点検します。
点検棒は貫通できませんが、位相のズレは極わずかなのでこのまま十分使えるレベルです。
振れは0.05mmで問題ありません。
クランクケースアッパー側の、クランクダウエルピンを点検します。
右から2番目のスラストを受ける場所には、根元のケース側にクラックが少しありました。過去に転倒によるクランク強打があったようですが、このくらいのクラックならまだまだ走れるでしょう。
新しいピストンはピスタルのφ76ミリを使います。
シリンダーは井上ボーリングのアルミシリンダー「ICBM」を組むので、ボーリングが必要なクランクケースアッパーと一緒に、シリンダーとピストンを井上ボーリングに送って加工していただきます。