Z1100R N.H様 薄型ジェネレーター取り付けと焼損カプラーの交換

 

薄型ジェネレーターキット取り付けのご依頼です。今回は日帰りで作業します。

  

既存のノーマルジェネレーターを外します。

 

ジェネレーターの配線をチェックします。こちらのギボシはよく傷むところですが問題無いようです。

  

カバーを外します。

 

ローターを外します。ローターボルトはトルクが弱かったので心配でしたが、クランクのテーパーにはほとんど傷が無いので、空転はしていなかったようです。

 

薄型ジェネレーターキットのローターです。ボルトは仮止めなのでネジロックを塗布して本締めします。

 

スタータークラッチはポリスのカムタイプ。滑りに対して非常に耐久性があります。

 

キットのカットカバーにステーターコイルをセットします。

 

スターターギヤも新品交換し、ローターASSYを組み付けます。ボルトにはネジロック剤を塗布しておきます。

 

締め付けは規定トルクでしっかりと。

  

ギボシが傷んできたら切り詰めて修理できるよう、配線は長めにしておきます。

 

メインハーネス側のカプラーも点検します。

 

こちらは端子の腐食で発熱し、カプラーが溶けて断線もしています。もともと発電が弱かったとのことで、これが原因だったのでしょう。

 

カプラーは溶着して使えないので、傷んだ配線を少し切り詰めて新しいカプラーと端子に交換します。

 

修理後、エンジン始動して発電をチェック。ショーライバッテリー付きでエンジン始動後13.5V程度とやや低めです。まだトラブルを抱えている可能性もあるので、しばらく様子を見ていただくことに。

 

そのほかに、最近入手した社外品シートの具合が良くないとのこと。前後にズルズル動くそうです。このシートの場合は前側ダンパーがリヤ用が付いており、ゴムも硬化しているのでグリップが悪いせいだと思われます。

 

純正新品がまだあるので、フロント側のダンパーを交換します。

 

これでフレームに対してグリップが良くなるので、加減速でのシートズレは減少するでしょう。