薄型ジェネレーターキット取り付けのご依頼です。今回は日帰りで作業します。
既存のノーマルジェネレーターを外します。
ジェネレーターの配線をチェックします。こちらのギボシはよく傷むところですが問題無いようです。
カバーを外します。
ローターを外します。ローターボルトはトルクが弱かったので心配でしたが、クランクのテーパーにはほとんど傷が無いので、空転はしていなかったようです。
薄型ジェネレーターキットのローターです。ボルトは仮止めなのでネジロックを塗布して本締めします。
スタータークラッチはポリスのカムタイプ。滑りに対して非常に耐久性があります。
キットのカットカバーにステーターコイルをセットします。
スターターギヤも新品交換し、ローターASSYを組み付けます。ボルトにはネジロック剤を塗布しておきます。
締め付けは規定トルクでしっかりと。
ギボシが傷んできたら切り詰めて修理できるよう、配線は長めにしておきます。
メインハーネス側のカプラーも点検します。
こちらは端子の腐食で発熱し、カプラーが溶けて断線もしています。もともと発電が弱かったとのことで、これが原因だったのでしょう。
カプラーは溶着して使えないので、傷んだ配線を少し切り詰めて新しいカプラーと端子に交換します。
修理後、エンジン始動して発電をチェック。ショーライバッテリー付きでエンジン始動後13.5V程度とやや低めです。まだトラブルを抱えている可能性もあるので、しばらく様子を見ていただくことに。
そのほかに、最近入手した社外品シートの具合が良くないとのこと。前後にズルズル動くそうです。このシートの場合は前側ダンパーがリヤ用が付いており、ゴムも硬化しているのでグリップが悪いせいだと思われます。
純正新品がまだあるので、フロント側のダンパーを交換します。
これでフレームに対してグリップが良くなるので、加減速でのシートズレは減少するでしょう。