Z1B N.Y様 ワイセコピストン化のためエンジン腰上分解

 

前回のエンジン腰上分解の際に、シリンダーに深いスカッフが見つかりました。欲しいピストンセットが長期入荷待ちだったのでそのまま継続して乗っていただき、ピストンの入荷に合わせて今回の再入庫となりました。

 

相変わらず、TMRキャブのスロットル極低開度域が少しバラ付く感じがあり、回転の落ちが遅いことも度々ある状態とのことで、現状確認のためガレージ周辺を試乗します。状態は前回と同じ感じで、極低開度はバラつき、スロットル開度が1/8以上であればいたって調子のいい状態です。前回の点検で、原因はこのTMRであると切り分けは済んでいます。

 

ピストンはボーリング済みシリンダーとのセットで入手するので、現在のシリンダーは下取りに出します。先ずはシリンダー外しから。

 

マフラーとキャブを外します。

 

バルブクリアランスを確認します。

 

カムホルダーのトルクも確認します。

 

カムを外します。

 

ヘッドを外します。

 

エンジン側はこんな感じ。

 

カムチェーンローラー類を外します。

 

シリンダーを外します。

 

エンジン腰上は、前回整備で一通りの点検・修正は済んでいるので、今回はシリンダーとピストン交換が主な内容です。

 

外したシリンダーは下取りに出します。

 

スカッフの様子はこんな感じ。回転数を押さえて走っていただいていたので、特に悪化はしていませんね。