Z1000R2 H.N様 エンジン腰下分解

 

エンジン分解の続きです。

 

スプロケカバーを外します。スプロケナットのロックワッシャーは曲げられていませんね。チェーンは630なのでサイズダウンしたいところ。

 

スターターモーターは後期のハイパワー品に交換されています。黒くなっているのは最近エンジンが塗装されたことを示しています。

 

ジェネレーターカバーを外します。マグネットローターはマグネットのオレンジの接着剤が剥がれていないのでこれも新しいようです。

 

ステーターコイルも社外品なので交換されていますね。

 

マグネットローターを外します。

 

スターターギヤは圧痕が多いので未交換のようです。

 

クランクのテーパーはきれいです。

 

ミッションカバー内も特に問題無いようです。

 

右のエンジンカバーも外します。

 

ジャックで支え、エンジンマウントを緩めます。

 

エンジンを下ろします。

 

エンジンを反転します。

 

オイルパンを外します。スラッジの堆積は多めですね。目立つ異物はありません。

 

エンジンマウントインシュレーターを外します。これもだいぶ古いようです。

 

クランクケースを分離します。

 

ミッションはドグの摩耗も少なく良好です。

 

クランクを点検します。振れは0.02ミリで極小です。

 

点検棒は通りませんが、J系としては一般的な範囲です。

 

カムチェーンのギヤは摩耗が少ないので、走行距離はそれほど多くは無いようです。

 

クランクケースアッパーを点検します。

 

重要な部分のノックピン周りにもクラックはありませんね。

 

ミッションベアリングのハウジングも特に問題ありません。

  

エンジンは下ろした形跡がありましたが、その際にフレームが塗装されたようです。

 

ステム周りの裏側もやけに塗装がきれいで光っています。よくみると表面は凸凹しており、錆びの上から塗りつぶしていることがわかります。新しい塗装は弱いので、少しの衝撃で直ぐに剥がれます。

 

わかり易いのは車体番号の部分。はっきりとマスキングの痕が残っていますね。