レーシングモーリス用のハブが完成しました。こちらはハブダンパー部分とスプロケットキャリアです。ダンパーは市販のゲイルスピード製を使用。キャリアのベアリングは耐久性を上げるため、純正キャリアと同サイズの大容量なベアリングとしています。
裏側はこんな感じ。
ホイールへの取り付けは、元のネジ穴がM8の6穴なので、強度を増すためM10の6穴に改造します。製作したハブを当てて穴位置をマークします。
M10の下穴を開けます。
ネジ切りします。
オイルストーンで面を整え、ハブを取り付けます。
これで強度のあるハブダンパー周りができました。ガンガンウイリーしても壊れないでしょう。
ブレーキローター側はこんな感じ。こちらもベアリングを内蔵しています。ディスタンスカラーなどは後で作るので、とりあえず仮組します。
ローター径はS1サイズのφ234ミリです。
スプロケキャリアはこちら。スプロケットはいつもの特注ソリッド品です。
カラー製作は後回しにして、キャリアとスプロケを仮組してみます。
これで当時物のレーシングモーリスが復活できました。
ハブダンパー部分を横から見るとこんな感じ。チェーンラインはZ1Rノーマル比で10ミリオフセットとしています。
Jレーサー用のハイポイントモーリスのキャリアは、ベアリングハウジングが摩耗してガタが出てきたので、厚み違いで先ほどのレーシングモーリス用と同様のキャリアを製作しました。
ハイポイント製モーリスのスプロケキャリアは、小さいベアリングが2列に入っていますが、長く使うとどうしてもガタがでてベアリングが緩くなってしまいます。これを修理することも可能ですが、費用対効果を考えると、新規製作して強度も上げた方がいいでしょう。
Jレーサーはチェーンライン10ミリオフセットしているので、キャリアはこのように厚くなります。ハブの付け根にスペーサーを入れてもいいのですが、今回はキャリア側でオフセットを稼ぐ形にしています。
ハイポイントモーリスに取り付けるとこんな感じ。
横から見るとこんな感じ。
ハイポイント標準のキャリアと同じ厚さの物も製作しました。これを使えば同じチェーンラインのままキャリアを強化することが可能です。