継続車検のご依頼です。合わせて経年劣化しているであろうメインハーネスを新品交換します。
テールカウル一体式のシートを外します。
タンクとカウル類も外します。
既存のメインハーネスを外していきます。
このメインハーネスは、この1100B2新車時のものでしょう。インジェクション系統へのコネクターなどもあります。
ジェネレーターハーネスのコネクターは、抵抗熱で溶けてくっついています。
レギュレーターに繋がるカプラーは、こちらも抵抗の熱で溶けています。
以前のバッテリー由来の腐食が原因でしょうか。
あと少しで重大なトラブルとなるところでした。
メインハーネスが外れました。
新しく取り付けるのは現行のZ1000-R2用純正品です。
車体側のカプラーには接点復活剤を塗布しておきます。
メインハーネスは前半を小分けに改造します。
ワークスタイプのオイルクーラーがあるため、ハーネスをタンクとフレームの間に通しやすくするためです。
外側の被覆を剥がして3本の束に分けます。
それぞれをテーピングします。
溶けたレギュレーターハーネスの端子は、切断して新品に交換します。
ハーネスを取り付けます。
ジェネレーターのコネクターも、切断して新品交換します。
メーターインジケーターへの接続は、カプラーの極数が違うので改造します。
余った2本は、B2特有のオイルレベルセンサーとバッテリー液面センサーようなので切断して省略します。
ライトケース内はこれで改造完了です。
エンジン上辺りのカプラーも小改造します。
スターターロックアウトスイッチは省略しているので、メイン側は短絡します。
茶色はパッシング用の電源なので残します。
全て接続して動作を確認します。