深いスカッフのあるシリンダーの対処には、内燃機屋さんが混んでいる今の時期、ボーリングするだけでも数か月待ちなので、ワイセコピストンとボーリング済みシリンダーのセットを手配しつつ、入荷するまで暫定で現在のシリンダーを使うことに。フレックスホーンでキズを少し均しておきます。
ホーニング前はこんな感じ。傷が深いのは特にこの1番シリンダーです。
4気筒共フレックスホーンでホーニングしました。
ホーニング後の1番シリンダーはこちら。シリンダー交換までは高回転禁止で乗っていただきます。
一度緩んでしまったシリンダーのスタッドは、ネジロックを塗布して組み付けます。
ベースガスケットなどをセットします。
シリンダーを挿入します。
ヘッドガスケットなどをセットします。
今回、ヘッドは問題無いようなので外回りの洗浄のみです。
ヘッドを組み付けます。
カムを組み付けます。
再度バルブクリアランスを調整します。
キャブなど補器類を取り付けます。
TMRキャブとこの社外品のスロットルケーブルの関係から、アジャスターネジの突き出し量はこの状態しか成立しないので、次回脱着時は必ずこの通りに復元してください。
引き側ケーブルの穴スターネジは、スロットル全開時にプーリーの突起が干渉しないようにご注意を。
エンジン始動チェックします。エンジンは正常に動作するようになりました。アイドリングは安定し、ピックアップは鋭いです。
先に結果を確認するため、チェック走行します。エンジンは非常にいい感じです。
スローはややリセッティングが必要のようですが、エンジンの不調は解消したようです。このあとはモリワキステムの取り付けです。