継続車検に合わせ、エンジンのオイル漏れや点火系不具合の修理などのご依頼です。
先ずは一番の懸念点、サイドスタンドを修正します。
現状は、PMCの長さ調整式を最大にの伸ばして使っているそうですが、いくら伸ばしても傾きがきつい状態です。スタンドはしなるし、以前に折れたこともあるそうです。
スタンドのフレーム側ブラケットをよく見ると、溶接が修理されているので、フレーム塗装の前にブラケットを付け直している模様。その際にやや上向きに付けてしまったのでしょうか。
フレーム側を直すのは大変なので、今回はスタンド側で対応します。Z1100B2純正品を素材にして、加工して新たに製作します。
先ずはいつものように3分割します。
車体に合わせながら、角度を決めて溶接で仮付けします。
長さと角度が決まりました。
フレーム側ブラケットがやや上に向いているため、スタンドは根元直下で奥に入るように角度を付けます。
溶接で切り口を盛っていきます。
溶接終了。
研磨します。
取り付け確認します。
跳ね上げ角が低いので、ストッパー部分を少し削ります。
またがった時に出しにくいので、かかとで出せるバーを追加します。
黒く塗装して完成です。
跳ね上げるとこんな感じ。
後ろから見るとこんな感じ。
角度はやや補正してこんな感じです。
シフトペダルのガタが多いので気になりますね。レバーの根元のクランプが締め足りないようで、セレーションのところでガタがあります。ステンレスボルトはクロモリより強度が低いので、ここは純正ボルトが必須です。
純正の9Tクロモリボルトに変更し、しっかり締め付けます。セレーションのガタは無くなったので、ペダルの遊びもだいぶ減りました。
サイドスタンド修正後はこちら。