デモ車#21 ヘッドカバーからのオイル漏れはクラックが原因

 

ミッション交換を終えたエンジンですが、ヘッドカバーからのオイル漏れもあるので修理します。

 

ヘッドカバーを外します。

 

このヘッドカバーは、既にクラックが入ってオイル漏れしたことがあり、応急処置としてシリコンボンドで補修していました。しばらくはオイル漏れが止まっていましたが、前回の走行から再びオイルが漏れてきました。

 

シリコンボンドをきれいにはがします。画像中央のリブの辺りにクラックがあり、その両端に目印でポンチマークを打っています。このクラックが進行して拡大したものと思われます。

 

カラーチェックでクラックを可視化してみましょう。

 

洗浄後、浸透液を塗布して10分くらい待ちます。

 

浸透液を洗浄後、次に現像液を塗布します。乾くと白くなってきます。

 

クラックが赤い線となって浮き出てきました。前回のポンチマークの外側に、前後15ミリほどクラックが伸びていますね。もう少しで端まで達するので、このヘッドカバーは交換することにします。純正のヘッドカバーは大きく分けて3種類あり、初期の未対策モデル、この場所が肉厚になっているモデル、この画像の物のようにリブが付いているモデルがあります。メーカーが対策するくらいなので、J系のウィークポイントといえるでしょう。公道車ではクラックはほとんど見かけませんが、サーキットを走ると結構な頻度でクラックは発生します。

 

裏側はこんな感じ。

 

ストックしている別のヘッドカバーを使います。全面結晶塗装だったので、サイドだけ簡単にバフ仕上げしておきました。これは肉厚のあるタイプです。

 

ヘッドカバーを取り付けます。

 

エンジンの始動チェックをします。

 

レース前の準備は大方終わりました。あとはもう一度チェック走行してから、前後タイヤ交換してレースに臨みます。