Z1000SR1 O.S様 ワークスバックステップ取り付け加工 リヤ周りの分解点検

  

 今回は、弊社のワークスバックステップ取り付けとマフラーのカチ上げ加工が主な内容です。

 

現在のステップはJクラシック製のS1ステップでしょうか。

 

右側はこんな感じ。ステップ変更に伴って、マフラーも少しカチ上げにします。

 

リヤマスターとスイングアームが干渉することも、今回ステップを変更する要因となりました。

 

S1ステップ周りを外します。

 

スプロケカバーを外します。エンジンが少し後ろによっているので、カバーがフレームに当たってなかなか抜けません。

 

リヤのエンジンマウントはS1タイプの補強が入っています。

 

なんとかスプロケカバーが外れました。

 

スイングアームを外すので、チェーンを切断しておきます。

 

チェーンはところどころリンクの動きが渋くなっています。交換した方がいいでしょう。

 

リヤ周りを分解します。

 

トルクロッドはフレームから引いているので、キャリパーサポートは揺動する構造です。カラーはグリス切れしているので、定期的なグリスアップが必要な個所です。

 

リヤホイールを外します。

 

リヤショックを外してみると、サス受け部にオイルが溜まっています。

 

リヤショックは左右ともかなりオイル漏れしており、即オーバーホールが必要ですね。

 

スイングアームを持ち上げるとマスターに当たって止まります。はじめからこのような設計だったのでしょうか。

 

スイングアームを外します。

 

キャッチタンク内は液体がチャポチャポ言っています。だいぶ水が溜まっているようですね。あとで抜いておきます。

 

スイングアームのマスターとの干渉部分です。削れているのは干渉のせいなのか、削れてしまったのか・・・。溶接盛りしておきましょう。

 

トルクロッドはこんな感じでついています。今回はワークスステップにするので、ノーマルのステップブラケットは全て削除します。トルクロッドは受けをスイングアーム側に溶接し、S1同様のプレートタイプトルクロッドに変更する予定です。マスターは高い位置になるので、スイングアームとの干渉は回避できます。

 

既存のステップを外します。

 

リヤ周りがスッキリしました。このあとノーマルのステップブラケットなどを削除します。

 

ご希望のチェーンガイドローラーを仮組してみます。

 

フレームとチェーンの干渉は防止できそうです。

 

マフラーカチを上げするに当たり、センスタブラケットの一番右側は、マフラーと干渉する場合は削除します。

  

他にも気になる点が。オイルクーラーコアのバンドは通風を考えてOリングを使ったとのこと。

 

劣化が酷く、切れそうなので交換します。Oリングは対候性が良くないことが多く、オーソドックスなバンドタイプの方が持ちがいいでしょう。高油温が心配なら、オイルポンプをハイプレッシャータイプへ交換することをお勧めします。