今回のカスタムは、弊社のフロントS1ローター、S1ステム取り付けと、メーンハーネス交換など電装系強化のご依頼です。
先ずは、ジェネレーターを薄型に変更します。
使用するキットは定番のこちらです。
既存のジェネレーターカバーを外します。
ジェネレーターローターも外します。
キットの内容はこちら。右のスターターギヤはノーマルが流用できますが、今回はこれも新品に交換します。
キットは全て仮組なので、必要な所にはネジロックを塗って本締めします。
締め付けは規定トルクでしっかりと。
ワンウェイクラッチはポリス用のカム式になるので、耐久性も大幅に伸びるでしょう。
ジェネレーターローターASSYをクランクに組み付けます。
ステーターコイルのアダプターは、隅Rが付いているので少し手直しします。
コイル側の内径部分を少し面取りしておきます。
これで座面が密着して座りが良くなります。
ステーターコイルをカバーに取り付けます。
ハーネスガイドはノーマルを移植して取り付けます。ローター外周に干渉しないよう、外側に密着させて取り付けます。
ローターボルトにもネジロックを塗布して組み付けます。
こちらも規定トルクでしっかりと締め付けます。
薄型ジェネレーター取り付け完了です。
続いてS1ステムの取り付けです。
外装を外します。
メインハーネスも交換するので、先に外しておきます。
現状、ステムの動きはクリック感があるほどベアリングが痛んでいます。
分解すると、グリスはあまり入っていませんね。
ノーマルのステムを外します。
フレーム側のアウターレースも外します。
ヘッドパイプ内も清掃しておきます。
新しいベアリングレースを圧入します。
新品のベアリングには内部までグリスを充填します。
アンダーステム側のベアリングを圧入したら、ダストシールとしてタンクパッキンをはめます。
アンダーステムを取り付けます。
タンクパッキンはピッタリサイズでダストの侵入を防ぎます。
弊社のS1アンダーステムには、ストリート用にハンドルストッパー用の雌ネジを設けてあります。周辺も肉厚に設計しているので、ストッパーの位置変更も可能です。
暫定でキャップボルトを付けて切れ角を確認します。もう少し切れ角を減らしたいので、のちほどスペーサーを作って追加することにします。
フロント周りを復元します。
フェンダーボルトは低頭ボルトを製作して使用します。